2019年7月8日
by 小野田
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指圧はいいよなの巻

スペインの俳優で,アルツーロフェルナンデスと聞けば誰でも、アーあのダンディーな俳優さんといいます。90歳で胃に腫瘍ができてそのためにお亡くなりになったとの報道でした。長年にわたり映画や舞台での活躍は、90歳まで続きました。長年2枚目の喜劇俳優として映画界で君臨して熟年期には、自分の劇団を持ちスペイン全土を駆けずり回りアルツーロ健在、化け物だ、普段ならとっくに引退しているのにと驚異の目でスペイン人、特に熟年のおじさんおばさんに愛された俳優でした。

その俳優さんを、長年にわたり指圧をさせていただいたことは、私にとっては、宝であり、いつもプロの在り方を教えていただいたことで、人生の師匠の一人とただただ思っています。

私の商売は、職業上の秘密の厳守が基本であり、患者さんの秘密を守ることが基本中の基本です。こんな商売をしていれば、ありとあらゆる層の人が患者の対象であり、墓場まで、持ってゆかなければならないことも沢山ある商売ですが、この人だけは、語りたいと思った次第で、誠に勉強させていただいた患者さんの一人でした。かれこれ25年間の間、定期的な治療ではありませんでしたが、よく急に電話をしてきていただいた患者さんでした。びしっといつも決めた洋服は、完ぺき、小物も完璧、外に出るときは、必ず俳優としての自分を認識した隙の無い人物だったんだと思います。私的なことを売り物にする女優、男優は、ごまんといますが、彼は、一切のプライベートは闇に包まれた人でした。日本で言うなら高倉健さん如く、外と内を全く分けた生活をする時代遅れの俳優だったと思います。

治療所に来ても、一切スタッフを無視、会話は私だけ。同じ治療室、施術順番、施術過程、すべて25年間まったく同じでした。私としても、彼の体の地図は、完ぺきに頭に入っています。14経絡のどこが停滞しているかを見て、急激な虚実による刺激量の間断を避けて瞑眩の無いように努めて全身全霊で、施術をしました。プロとプロの一騎打ちです。目には見えませんが、火花を散らして施術をしました。この姿勢で、5,6年施術をしてきたのを今でも覚えています。こんな患者さんが、音楽家や絵描きさんにも何人かいまして、勉強させていただいたことが今の自分を作ったと思っています。

プロが喜びを感じるのは、プロを納得させることで、素人さんには、素人さんを、納得させるレベルで、施術すればいいということで、別に手抜きをしていることではないのですが、説明するにはちょっと躊躇する誤解を招く要素がある分野かもしれません。

彼、まったくもってスタッフを無視するので、スタッフには、ただの大物俳優、しかしまったく気配りの人で、優しく、シャイな人なのでした。こんな人を私は、何人か知っています。例えば、舞台ではべらべらしゃべり物語る人が、いざ現実に戻るとまったくもって無口、人と話すのが苦手。指圧をする時だけべらべらしゃべる女優。いろいろな人に接してきました。普段は、このレベルの人達、華やかさが目立ちますが、現実は実に孤独、上に上がれば上がるほど孤独との向き合わせなのでした。結局の所、トップほど孤独なもので、この孤独があればこそ、そして孤独を克服して本当のプロになるのがどこの世界でも共通していることなのでした。

大金持ちの何の不自由もなさそうな人を良く指圧をしましたが、そんな人ほど、指圧の施術の最中のほんのちょっとした時のほんの一瞬に見せる真顔に表れた孤独は、指圧師だけが見られる患者さんの本音かもしれません。

アルツーロさんを施術して施術し続けて指圧のスローガンの母心を悟らせていただいたことに改めて感謝いたします。もうあの舞台での真逆の気を感じられないと思うと寂しい気もしますが、私もいつまでもこの世にいられるわけではなし。

どんどんあの世に逝く患者さんを垣間見て、あの世で指圧のファンが待っていると思えば、今を精一杯生きるも楽しからずや心境です。

一期一会   改めてアルツーロさんのご冥福をお祈りいたします。

 

2019年6月28日
by 小野田
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アメリカ嫌いですの巻

端から見ても危なっかしい人騒がせな人は、まさに今を時めくアメリカの大統領トランプさんです。メキシコに喧嘩を売り、北朝鮮に近づき、中国に眼を飛ばし、今度はイランとののしりあい、一国の大統領がまさに品の欠く行いで、ひっちゃかめっちゃかのやり放題。そんな人と非常に仲の良いという日本国の安倍総理この辺もヨーロッパの人達は、誠に理解のできない様子で、黄金のジパングの考えていることはまったく理解できないといった様子で、外人に弱い日本を露骨に表してお馬鹿さんといわれてもおかしくない感じなのでした。

その上G20が大阪で開催、関西のノリ、吉本あたりのノリでやられてそんな感じの印象をもって各国のお偉いさんが国に戻り、ジパング組みやしの固定観念でも持たれたら、やばいの感じがするのは私だけでしょうか。だってそうでしょ、終戦直前に、もう、ぐうの音も出ない状態時に広島と長崎に原爆を投下されて何百万人も焼き焦がされて大 殺人されて、あの一見温厚なオバマさんでもあの行為は、戦争終結を早く終わらせるために必要であったとうんうんとうなずいているんですよ。そのアメリカにふにゃふにゃの日本は、なんか変と思うのは、私だけでしょうか。

ここヨーロッパ特にオランダ人、あの第二次大戦で受けた日本陸軍からの仕打ちは、今でも忘れていません。オランダ人は大人だから表に出しませんが,ジャップを見る目は、決して微笑ではないことは、すぐにわかります。

前回も申し上げましたが、ヨーロッパ人は、アメリカを田舎者が住む国と断定づけています。アメリカの言うことが正しくなければ、きっぱり言うことができるのが,ヨーロッパコミュニティーなのです。アメリカが本性を現して自国を守るために言い出したこと、言いたいことを代弁しているのが、トランプさんなのです。エゴの塊です。

自分の国が核を持ち、他の国には核をもってはいけません。この理屈を通すのは、アメリカ、中国,ソ連でしょ。それでは、他の国は、納得いかないでしょ。

私は右翼ではありませんが、遠く異国から日本を見ていると妙に愛国心が生まれてくるのも当然のことかもしれません。西部邁さんの理論を聞いて、なるほどと聞いて喜んでいるのは、むしろうちの嫁さんのほうかもしれません。何時から日本人は、去勢された日弱人間になってしまったのでしょうか。どこに行っても下を向いてスマートフォンとにらめっこの若者、テクノロジィーにみんな気を吸い取られてもぬけの殻。ごく一部の人間が、操る世界になってしまっているのがわからないのか、大和魂はどこにしまわれたのでしょうか。実際、大和の淑女は、この情けない男たちよりよっぽど強い芯を持っているのです。草食系、おふざけはほどほどに。

トランプさん、いろんな国に喧嘩を仕掛けてますが、私は、イランを甘く見るなといいたいです。学生の頃、スペインのバルセロナというところに1年半いましたが、1970年の後半、どういう訳かイラン人の若者が一杯たむろしてたのを覚えています。きっと政治的に逃げ出した家族のご子弟だったんだと思います。あの頃仲良くなったイラン人が今でも友達としていますが、彼らは、プライドが強く、プライドを傷つける行為をされたら、名誉を守るために命がけで戦います。昔々の日本人と同じ性格を持っているのです。彼らは、いざやるとなったら命がけで国のプライドを守ります。すなわち友としては心強いけど、敵に回したら彼らほど厄介な奴らはいません。マーこの程度の 人間が言っているのですから、アメリカのお偉いさんは、とっくにわかっているはずですが。

ベトナムの友達もいます。この国、アメリカに対してベトナムは、過去は、もうヨカトヨモードですが、どっこい恨みは、一生忘れませんのタイプです。ニコニコしてますけど、この国も役者です。

ジャーお人好しは、そうです。日本人だけなのです。これからどんどん日本によそ者が入ってくるというのに、やばいぞー日本。

とうとうトランプさん安保は、不公平だから何とかしろと言い出しました。やったぜなんとかしろかー。何とかしちゃえばいいじゃないないですか。ただおじさんの時代は、ひょうひょうとなんとかできるけど、次の次位、日本、まだあるかなー。

2019年6月12日
by 小野田
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地獄の沙汰も金次第  お医者様は神様か?

昨日、実家に電話したら兄貴が、ふろ場を掃除中に足を滑らして転んで、胸を打ったとのこと痛みが治まらず、寝かえりを打つと痛いので、1日後に医者に行ったら、肋骨を骨折していました。医者は、痛み止めの薬と湿布でごまかしたとか。これぐらいの処置しかできないのが実は医者なのです。医学は、戦場での処置すなわち応急処置の技術をもって、発達した学問です。戦場で、糖尿病は、血圧が高いは、言いっこなしでしょ.緊急の生きるか死ぬかの境目を見守るのが医者の仕事だったのです。ドイツの医学が、この典型です。この程度の処置をして神様ずらしてたら笑っちゃいます。俺たち民間医療のほうが、もっと高度な痛み止めをします。お線香であったり、粘土状のものを塗りまくって熱を取るとか、針で痛みを拡散させるとか、医者の強みは、レントゲンを見れることぐらいかなー。骨折,ひび、打撲この違いが分かれば、民間療法は、強いぞー。

何しろ、理解に苦しんだのは、すぐ緊急の病院に行ったのかと聞いたら、どうせ日曜だし日曜は、何もやってくれないよ、とのこと月曜まで痛いの我慢して、月曜に医者に行ったとのこと。緊急病院が混んでるか、医者は神様かは、知らないけど、どうも日本人は、勘違いしてるみたいです。薬屋と結託して薬漬けにする医者、技術屋と結託して、ゲームボーイ感覚で、心臓手術をしちゃう、ごく少数のすごい医者をテレビは、話題に載せるけどあれは、ごくごく一部の医者の物語で、医者が災害で停電した状態で、機械が動かないという理由で職場放棄がありそうな雰囲気じゃないですか。、実は医者の大半の仕事すなわち、地域医療は、生活習慣病なんです。生活習慣病に対する、医者の働きは、現実イマイチじゃないですか。何年か前日本人の4人に一人ががんです。という衝撃的な、ニュースが流れて、今じゃ2人に一人ががんです。これは完全に医者の敗北です。スマートフォン、コンピューターでいじめられた体は頭痛、吐き気、めまい、無月経、精子数減少、閉じこもり、うつ病、これ全部、誠に持って身近にある問題です。電磁波が曲者ということは、医者は判っているはずです。レントゲンだってスキャナーだって、体に悪いは、彼らは、自称頭がいいんだからとっくに判って居るはずです。

この程度の日本の医療界といいうことをみんなが理解していれば、今の医者なんかへの河童だろうに、昔の医者と違うんだからどんどん緊急病院に行って最低の処置してもらわなければ、やばいはずなのに医者に遠慮する日本人がまだいるんだと驚いた次第です。

あのドラマに出てくる医者の大名行列、冗談だと思うでしょ。なんか嘘じゃないみたいです。バカリズムを通りこして異常の世界です。娘に聞くとヨーロッパでそんなことをしたら、袋叩き者だそうです。それと今でも手術担当の医師にそっと金をあげる習慣が健在だそうですね日本は、表面でおもてなし日本なんて言っといて医者が。あげる方も問題だけど、それをもらっちゃう医者は、犯罪ものです。この前、知り合いに聞いた話だけど、そっとあげたら、額が少ないと戻ってきたとか、ここまで来ると算術、商人です。

こちらは、医者になりたきゃ国立の大学が、常識です。そりゃー出来の悪い医学生が、金儲けのためにアメリカ行って整形医学を勉強して顔を不自然に作り変える技術で儲ける野郎はこちらでも一杯います。日本とヨーロッッパの徹底的な違いは医者になるために勉強はほとんどが国立ですのでお金がかからない、この辺からスタートすると銭ゲバ医者は、おのずと少なくなります。

日本の医者は、私立出がほとんどです。高い入学金払って、年に500万円、車は欲しいは、マンションに住むは、の医学生、卒業したらお金の回収作業で目一杯が当たり前です。

これがほとんどとは言いませんが、何人か確かにそんな感じで息子に投資した親父を個人的に知っています。それでも、もともと金のある家の息子が医者を志すとまったく金に無頓着の無垢の医者になるやつもいます。でも大体の私立出の医者はそんなもんと世間様は認識しています。

結論から言うと医者は奉仕の仕事、医療関係に従事する人は、謙虚に仕事に励む、金を儲けたければ、他のビジネスをやればいいのです。実際、医者の20パーセントぐらいの奉仕者を私は、尊敬します。しかし残りの中途半端な医者は、極端に中途半端です。医者は聖職者です。地道に地域社会で、奉仕の喜びを良しとする日々を送ればいいと私は思っているし、現にヨーロッパに医者は結構そんなやつが一杯います。あのアメリカのシステムは確かに異常です。ただ、あの国の大統領を見れば納得がいきますが。原爆自分の国が所有してて、君の国はダメだよと平気で言う人種が、あの国なのです。

ちなみにスペインは、医療費を、100パーセント国が負担します。医療者に必要なのは、人の痛みを知るということで、患者に寄り添う優しさです。頭は二の次が実は、医療者の常識なんですが、どうですか皆さん。

追記

医者に弁護士そして元官僚なんて肩書で、テレビに出ている輩がやたらと目立つ日本のテレビ。特にこの頃の弁護士、やたらテレビに出て、バカ言って、ニューヨークで開業可能の弁護士、国際弁護士、なんだかわからない野郎たちばかりだけど、スぺインなんて、法学部を卒業すれば、みんな弁護士だぜ。笑っちゃうよな。また元官僚肩書のコメンター、10年ぐらい働いたって、あの世界、まだまだ駆け出しだろうに、やめて評論家として金もらっちゃ恥ずかしいんじゃないかい。

その上、日本って妙に、大学名が幅を聞ませるけど、少なくても、ヨーロッパは、何何大学卒はへのツッパリにもなりません。日本肩書社会、この辺の勘違い、いっそまた鎖国をして一から出直した方がいい時期に来た、日本かもしれません。

2019年6月7日
by 小野田
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断捨離その1(本)

断捨離が、スペインでも話題にあがっています。ミニマニストといえば、ほとんどのスペイン人は理解してくれます。うちの嫁さんは、あんたが死んだら全部捨てちゃうからといって脅します。マンションの物置も物で一杯、何がごたごたしているかというと一番のガラクタは、本です。日本から船便で送ってもらったたわいのない本です。城山三郎を筆頭に司馬遼太郎、山本周五郎、池波正太郎、どちらかというと歴史もの、人情物が好きでそのたぐいの本が、自分の部屋、治療所、物置結構あります。また自分の分野の本が、カイロの本、針きゅうの本、帰国するたびに結構高い専門書を衝動買いしたおかげで、あるはあるわのオンパレードです。たかが紙とは言いながらどうもスパッと捨てにくいのでした。しかしこの頃は、老眼が進行して活字を追いかけるのも億劫になり友達から良く新刊を送ってもらうんだけどこの頃は、送ってもらった本もベッドのわきにみなしごハッチなのでした。電子版が普及しても、ページをめくるあの感じは、捨てがたいものなのでした。

本といえば年に一回のペースで、指圧の本を製作して日本の市場にばらまいているのですが、出版界も不況のようで、特に専門書ですので、時間と手間暇の割には、報われないもがきをしていると言われても仕方がない現状です。贅沢な趣味といえば、納得なのでした。私が死んだら、ちょっとは売れ出すかもしれませんが、あの世で喜んでもとは思うのですが、この業界は先生と弟子への技の継承が今でも生きてますので、今までのままでは技がいつの間にか消失しかねないので、高い、そして報われないであろう趣味を好きの一言で、やっているのでした。

スペイン語版も結構こちらの学校の中に出版部門を立ち上げて細々とスペイン語圏内をターゲットにやっているんだけど、結構メキシコとかアルゼンチンの人は、本を読む人が多くネットで売れています。スペイン人は本は読みません。スペインの本の市場はまったく小さく、隣のポルトガルのほうが本を読む人が多いようです。学生も本を買いません。全てコピーで済ませようという輩が多く、何故か落ち着きのないスペイン人なのでした。しかし携帯の普及率はヨーロッパ一番で、スマートフォン症候群で肩こり、ドライアイ、頭痛、生理痛、まったくもって指圧の適応症の人が多く、商売繁盛でキッキッキの当治療院なのでした。

話はそれて、まず単行本から処理しようと思って、いざ段ボールに入れてスタンバイ箱に入れるはいいわ、オーこの本、懐かしいなんて箱に納まった本を取り出し、思い出にふけるおじさんなのでした。本は、捨てられないですよね。ジャー何から捨てるんだと叱咤激励の反省しきりなのでした。

昔は、本が大好きで、文系志望のちょっと右寄りの青年だったのです。三島由紀夫の生きざまにちょっと惚れちゃったりして、三島の決起は、高校2年で、ちょうど図書館にいたのを鮮明に覚えています。愛国党の赤尾党首の渋谷での街頭演説を聞いて、何だこの親父、妙にカリスマがあるナートうなったのもあの頃かもしれません。お袋さんが文系は食えないからと無理に理系のクラスに入れられたころから、妙に自分の人生が変わった気がします。理系のクラスで、数学が苦手の自分は、徐々に落ちこぼれていった青春の一コマが、妙に今でもほろ苦く感じることがあるのでした。そんな青春の名残りで、断捨離の困難さに突き当たっている自分なのでした。

ジャー洋服は、これは嫁さんの買ったものを素直に着て来た人生ですので、洋服は、じゃんじゃんふてられると思いますがどうなんでしょう。

2019年6月1日
by 小野田
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生活の質、習慣の違い

スペイン語では、calidad de vida (生活の質)といいうんだけど、生活の質というものがあるならば、スペインはその生活の質を満悦するには、結構いい場所(国)なのかもしれません。金曜日の昼過ぎ、マドリッドは、がらんとしたなんと空間のある地に変貌します。残業なんか屁の河童、ファミリーを引きつれマドリッドの郊外へ車で移動です。結構遠くに行く家族もいて1時間120キロの走行の計算で3,4時間を見積もれば、海岸に行けます。1,2時間を見積もれば山里に直行です。ヨーロッパ2時間圏内のフライトならイタリア、フランス、ポルトガル、モロッコ結構いけちゃうのでした。そうまでしていく―との日本人の意見もありますが、何しろ仕事以外の余計な動きは、結構こまめな人種のようです。

土曜日、日曜日仕事以外であれば、家でゴロゴロしたいだろうにと同僚に聞くと、そうらしいのですが、何故か彼らは、動きたいのでした。目的地に行って何をするかというと別にがほとんどで日本人ならあちこち動き回りますが、彼らは、一か所に位とどまっても何の不満もないとのことです。毎日、海岸を散歩、この辺のことを毎日しても別に飽きないみたいです。何もしないと落ち着かない人種とは異なり、そんな感じでBAR(一杯飲めるところ)に行って時間をつぶすのも人生のひと時を楽しむスキルにしているところは、やはり立派なのでした。3泊4日の旅行、目いっぱいにスケジュールを組んで実は、バスで寝ている日本人とは確実に異なるのでした。1か月も休暇を取ったら会社が恋しくて仕方がない大多数の日本人には理解のできないことなのでした。

動き回る日本人がここにいます。反対にじっと我慢の日本人、車が来ないのに赤信号をじっと見て青になったら渡ろうの日本人の常識を、軽くあしらったらネットで炎上されて話題になった某氏。私も帰国して、まだスペイン気分が抜けきらない4,5日たった、ある日の自宅への帰り道、夜遅く人の気配がない国道16号線。おじさん一人、信号が青になるまで待ってるモード。人がいない夜の10時半、信号無視は、常識モード.そくさくと渡りだすと、そのおっさん、信号守れとがなり立てたのです。むっとするのを4秒間深呼吸、渡り続けるモードは、止まらず、渡り終わったら向きを変えて深くお辞儀をしてそして元に戻り歩き出したのでした。

そうかここは日本だ。そういうもんと教育されてる日本人は、車のために作った法令か、人間のために作った法令かは、二の次で赤は何しろ止まれの条件反射が、頭に埋め込まれているのでした。大方のヨーロッパの人は、車が来なければ、青でも赤でもわたるでしょ。当たり前です。人間が、都合のいいように作ったものが、たまたま都合が折り合わなければ、規則を破るこれ常識でしょ。その辺の柔軟性は、必要と思うのですが、どうでしょうか。

新幹線で、ごみを座席の前のネットに入れて出ていこうとしたら、隣のおばさん、目でもっていけ、この爺のモード。ここまで来るとちょっとやりすぎと思う自分。少なくても、ヨーロッパは、各部署の仕事の領域は決まっていて、例えば掃除の仕事は、それ専門の人がいて、各部署の専門がやるという習慣が結構あります。専門以外の人が、他の人の仕事を遂行すると、結構命令系統が乱れることが結構あるという理由です。

サッカーの終了後、ごみを片付ける日本人を称賛するネットを見たことがあります。しかしそのこと自体の意味が分からない外人もいるということを理解した方がいいと思います。これから外人が、どんどん入ってくるという日本。

そばを音を立てて食べるのを見れば、ほとんどのヨーロッパ人は、無教育人間と解釈します。スープ類をすする時は、絶対に音を立てないですするのが常識です。おならとげっぷ、おならは、自然物、げっぷは、非常識、こんな行動における理解の相違はたくさんあります。

黒船到来、文明開化、金髪外人はすべてアメリカ人、すべて英語を話すと思っちゃう日本人。あんだけ学校で英語を教えても役立たずの日本人。逆に開き直って、日本に来たら日本語をしゃべれと、言える根性が、あったら日本も変わるだろうにとつくづく思います。アメリカ人なんかヨーロッパに来たら超田舎者なんだから、その辺の意識改革は早急に必要かもしれません。

2019年5月23日
by 小野田
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仕事と生きがい

私の時間割は、8時に治療所に到着して、メールの管理、学校の講義の準備等に時間を費やして、10時から患者さんを、2時まで診て、2時から4時まで休憩、そして9時まで患者を取って9時半ごろから10時半ごろまで自分の仕事をして帰宅が11時そして寝るのが12時半ごろ、週末は、地方からくる生徒の授業か、海外セミナー。こんな感じで何年もやってきたんだけど、この頃、ちょっと疲れ気味傾向で、気がなえているのは確かなようです。ほとんどの時間が、仕事の延長です。当たり前じゃないですか。我らは移民です。スペイン人が、地の利、縁故の利、言語の利とすべてを兼ね揃えて生活しているのです。ゼロからスタートの移民は、ハンディ戦です。

時間は、すべてに平等です。時間を有効に使用して戦うしかないじゃないですか。とかっこをつけて言いたいのですが、そんなに目くじら立てて、戦闘態勢で毎日を望んでいるわけではありません。ただコネの世界は、ここスペインはまだまだ健在ですので、そのへんのハンディーは、ありますけど、週末は家族優先の国ですので、時間数で勝負しなくちゃ生き残れないのは、現実です…人より多く時間を使うがモットーになるわけです。そこでの行き違いで、日本人が旦那、奥さんがスペイン人の半分以上が離婚の運命が現実です。仕事の面白みを経験すると女の子よりよっぽど魅力あるのが、好きな仕事ということでしょうか。

面白いもので、忙しいからまた後での言葉が出る奴は、実は忙しくないが私の特論です。みんな忙しいに決まっています。この忙しい1日のスケジュールをどう回していくかが、分かれ目な訳です。また一つのことに集中は大事なことですが、今日しかないと思えば、工夫が解決してくれるものです。また忙しいことに付け込んで顔まで気難しいは勘弁です。こんな状態でもユーモアを忘れないやつは、仲間意識で、何も言わなくてもどこからか助けの手が伸びてくるのです。この辺の些細なことが、職場に気が満ちてくるか、気がなえるかの境目なのかもしれません。

サラリーマンだけは勘弁は,学生時代から思っていたことで、たまたま指圧というまさに自分に合った職業を選んだことが、最大のラッキーであったと神に感謝して生きていることは確かなことです。たかが指圧、されど指圧がわかるまでに20年はかかる素晴らしいお仕事なのです。マーどのしごとも、深いものです。街を掃除する人だって、本当のプロは、まさに職人です。どんなに大きな会社で、金もらっても面白くなければ、好きでなければ、アドレナリンがたまるだけです。

そして愚痴は、へのツッパリにもなりません。人の悪口と愚痴は人を遠ざけます。あの歌手、もう死んじゃったけど時代遅れの男になりたいあの兄貴のような心境で、達観して物事を処理すれば、人は集まってくるんだと思います。

この地で駐在している、日本から来ている自称日本を背負う戦士のサラリーマン、そして自営の土着人の私たち、まったくポリシーが違う訳で,会社のためなら、ここまで無理して笑えるかねと疑問視がつく彼ら、彼らは彼らで、私たち土着人をスペインに流れ着いた、日本に順応できない半端人間と内心は思っているかも、でも所詮土俵が違うので、内政干渉なしでお互い自分のポリシーをもって生きればと思う私。

良くお袋が、人には、人それぞれの事情があるんだからね、お前の言い分は、表に出さずに人様の事情を最初に考えなくちゃと耳タコで言われたけど、事情など一回の人生、好きなように生きればいいと思う自分。仕事オンリーも人生、ぼーっと生きるのも人生、米つきバッタも人生。ただただあっという間だぜの一言に尽きる、人生の第4コーナーの黄昏おじさんの独り言なのでした。

2019年5月6日
by 小野田
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ローマセミナーで感じたこと

イタリアは、どういう訳かは知りませんが指圧が盛んな国です。今回招待されたローマにもたくさんの指圧のスクールがあります。以前にも述べましたが、歴代の首相を指圧したお陰か、バチカンの2代前の大将を指圧したのが、効いたのかは知りませんが、何しろ指圧が盛んな国です。治療所より学校のほうが多いんじゃないかといわれるほど小さな寺子屋指圧が沢山あります。小さい寺子屋が連合を作り2千人ぐらいの団体が3つあります。其の団体が、毎年2回ぐらいの割合でセミナーを開催しています。招待パネラーも毎年2回の大会であれば、新しいパネラーを探すわけです。そんな時スペインあたりでえばっているのがいるぞ―との噂を聞いたのか、そのうち、うちの学校にメールが入り、ジャーOKいくぞーと何回となく招待されてローマに、トリノに、ミラノに、シシリアにと指圧ドサ周りを何回もしたのでした。

今回はローマということで、さてホテル位、金使えよと願いつつ行きましたが、今回の会場は、なんと修道院、そして泊りが、その付属の宿舎を主催者が用意したのでした。ローマの郊外だったり,市の経営する道場であったり、さすが地元のコネを利用して、毎回主催者の努力に脱帽なのでした。イタリアのホテルは、5つ星は別にしてマー普通のホテルは、バスなし、シャワーのみのオテルが普通なのでした。何時もホテルのバスにお湯をためて持ってきたバスクリンを放り込み、ゆっくり入る風呂をいつも夢見て、ドサ周りに行くのですが案の定、当然の如く今回は、シャワーなのでした。しかしこの修道院は、広い敷地にオリーブの木があり、野菜畑があり、バラの花まで咲き乱れている光景は、まさに別世界なのでした。教会も立派の一言で、毎回ながらどっからお金が降ってくるんだろうといつも疑問なのでした。そしてゴルゴサーティーンもまんざら嘘でもないと思う自分なのでした。

聞いたところによると40人ほどのシスターが共同生活をしているとのことでした。宿泊施設も立派で寝るだけなら問題なしの一泊50ユーロ(約6500円)の宿舎なのでした。セミナーを無事終えて地元マドリッドに帰ってきて、スタッフとお茶を飲みながらこんなところに宿泊したと話すと、こんな場所は、飯は時間厳守、携帯電話取り上げ、10時以降は開けてくれない、何しろ泊まりたくないならその方がいいよのモードがあたり前らしいのでした。しかしなんとこの宿舎は、シスターたちが何しろ明るくて、何しろ話し好きで、何時に返ってくるんだと聞くんで、11時ごろかなーと答えるとジャー正面玄関を開ける自動キーをと貸してくれるのでした。その上、一日目のセミナーが終了して街に繰り出す用意ができた時に、雨が土砂降り、シスター気を利かして傘まで貸してくれました。これこそ私の人徳といいたいのをじっと我慢の大五郎なのでした。

私はスペインでも教会は、好きでぼーっとしたいときに良く行くのですが、あの牧師さんたち、そしてシスター、なんであそこまで明るいのか見当がつきません。こちらに年に何回か、座禅会の指導に来る、京都のお坊さんも底抜けに明るいのです。悟るとみんなこうなれるのだろうかと時々思うことがあります。そういえば、指圧の大先輩たちも気づかいは、鋭いけど妙に人にやさしかった記憶があります。同行したスタッフが、二十歳前後でこの世界に入り、俗界から離れての生活を死ぬまでなんで、なんでと首を傾けていましたが、まさにその通りの疑問は、確かに自分にもあるのでした。

同行したスタッフは、まだ若いので、未来を夢見て生きる意識を持てと言っても、無駄です。若さは実に魔物です。しかし私ぐらいの年になると、この地にもう来ることはあるまいこの地を見て感じることも今日でおしまいとはっきり意識することができます。年を取るとは、そういうことなのかとふと感じることがままあるようになりました。そうなると悲しみかというと悲しみを通りこしてなんか晴れ晴れと明るくなっちゃうのかなとなんとなく感じます。その感性が、はっきりした時が人生の旅の終着点であれば、悲しさを通りこして笑って生きようと思う時期がいつ来るか期待して生きるのもいいのかなーと感じたローマのセミナーなのでした。

2019年4月27日
by 小野田
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明日は、選挙だの巻

マドリッドの不動産が高騰しています。統計的に一時期のあの不動産バブルのガンガンの時期より高騰率が高いらしい。うちの治療所は、レアルマドリッドのスタジアムに歩いて10分で行ける距離にあるんだけれど、このゾーンの高騰が激しくいつかは、この治療所を自分のものにしようと頑張ってきたのに、まるで高嶺の花になってしまいました。

この自分がベースにしている地区は、昔米軍の将校さんが、住んでいた場所で、どういう訳かコーリア(韓国)地区と呼ばれていました。米軍さんがいる所は、きまって歓楽街ですので、一階の店舗のつくりが、娼婦さんがひな壇に座っていたであろう作りがいまだに残っていて、タモリのあの番組が来たら、この辺の店舗のつくりを見て、どういう人たちがいた場所か、想像できる場所かもしれません。その面影に陰りが見えてきて、娼婦のいる飲み屋も衰退して、オフィイス街になったのが、30年ぐらい前からで、私がここに治療所を構えた時代は,歓楽街から、オフィイス街に変わりつつある時期、1990年ぐらいでした。そんな関係で、この地区は、外人が多く住んでいた場所でしたので、指圧を糧によっこらしょの場所としては最高のが場所だったのです。

そんなことなど、知る由もなく、ただただ、北で動けの日本の占い師の指示で、この地に本拠地を構えたのがラッキーだったことは後で知りました。実際、学生の頃、1年半ほどバルセロナという場所でフラフラしていた時があり、バルセロナは、地の利があったのですが、既に浪越学園卒のお兄ちゃんがいるということで、仁義上、マドリッドにしようと誰も知らないこの地、マドリッドに衣を構えたのでした。これもたまたま、語学学校で知り合ったお姉ちゃんにアパートを紹介してもらったのが、このゾーンで、何やかやこの地区が気に入り35年同じ場所に住んでいるというこれもラッキーな結果になっいたのでした。

北と南、北のイメージは、南のイメージはと聞かれると大体どこの国でも北、働き者。南、適当。という気候の関係もあるのか,こんなに感じですが、マドリッドも似たり寄ったりで,町は北に、北に延びてますので、この地区は、私の仕事には、よかったようです。どこの国でも同じですが、地区の名前にはイメージがあり、この地区は、貧乏なイメージ、この地区の名前は裕福のイメージ、日本の東京23区のイメージと同じ感じで、スペインの特に大都会の不動産も動いているのでした。最近まで、中国人がまったくいなかったのがあれよあれよと洋服屋、雑貨屋、そして中国レストラン、最近では、店員は、スペイン人だけどオーナーは中国人といった顔を出さない、金だけ吸い上げるチャイナの輩が、やたらと増えてきました。

この国の人が入ってくると、てめえだけ儲ければ良しの今のアメリカみたいなやり方で住民感情抜きの人達ですので、この地区もただの投資対象の輩がマンションの値をバンバン挙げて、金に敏感なスペイン人も動きだし、その上、ベネズエラの金持ちが本国から持ち出した金を不動産で洗浄しているので、もうめちゃくちゃなのでした。

中国人とベネズエラ人、そしてソ連人が、スペインの不動産を買いまくり一般庶民は、ただただ見ているだけが現状です。中国人が、不動産を買うということは、この国が一様安心国ということで、危ない国なら、絶対に現金や金を所持していざというときに動きやすいようにしますので、スペインは、カモの国ということらしいのですが、どっこいスペイン人は、南米から、金から内からみんな持ってきたこれまた金の話は、仁義も減ったくれもない人種です。王様の娘婿が,汚職をして牢屋に入っちゃう国です。なかなかの役者ぞろいオールスター戦なのです。

スペインも汚職を南米に普及した国ですので、これまた中々侮れません。こんな感じで混とんとした国スペイン、そして明日は、選挙があります。

ボックスという超右派が、どうなるかが国民の興味をそそっています。ただただ、右になろうが、左になろうが汚職がなくなることは、100パーセントスペイン国民は期待してないことは、確かのようです。ジャンジャン

2019年4月18日
by 小野田
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ヨモヤマのどうでもいいお話  

日本は、10日間の連休が始まるということで、ウキウキらしい。ヨーロッパもセマナサンタというキリストが、十字架背負って街をへなへな歩く週で、学校は、すべてお休みです。学校が休みといっても働かなければ食えないので、私は、働いているのですが、どうなんでしょうね。お金があるんでしょうね。通りは、ガラガラ事務所も空いているのか締まっているのか、人が何しろいません。スペイン人は、一様明日から休みということで、いそいそ,もうそろそろ、高速道路も渋滞が始まっているかもしれません。金がなくったって休みなんだから仕事はしない。この道理は誠に持って正しいのでした。 続きを読む →

2019年3月29日
by 小野田
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消えゆく俺たちのカリスマたち

何やかんだで、在西35年を迎えることになりました。84年に大韓航空で、パリまでたどり着き、そこから夜行列車でマドリッドにたどり着くという、貧乏旅行の定番でスペインに来たのでした。一応の人生の定番メニューも消化してここまで来たのでした。子供2人も勝手にアパート借りてやってるし、そこそこの恋人もいるとのことで、勝手にやればのモードを流して、お袋が、20年ほどかけてくれた国民年金も、65以降46000円毎月私の口座に、自動的入るということで、日本に一時帰国した時の、お小遣いになるぞとちょっと微笑みのおじさんなのでした。いやいや、ここで仕事を辞めたらちょっと早いぞ。いやいや動けるうちにバンバン旅行してエンジョイして金なんか子供に一銭も残すかなんて息がってみたり、試行錯誤の今日この頃なのでした。 続きを読む →