2019年5月6日
by 小野田
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ローマセミナーで感じたこと

イタリアは、どういう訳かは知りませんが指圧が盛んな国です。今回招待されたローマにもたくさんの指圧のスクールがあります。以前にも述べましたが、歴代の首相を指圧したお陰か、バチカンの2代前の大将を指圧したのが、効いたのかは知りませんが、何しろ指圧が盛んな国です。治療所より学校のほうが多いんじゃないかといわれるほど小さな寺子屋指圧が沢山あります。小さい寺子屋が連合を作り2千人ぐらいの団体が3つあります。其の団体が、毎年2回ぐらいの割合でセミナーを開催しています。招待パネラーも毎年2回の大会であれば、新しいパネラーを探すわけです。そんな時スペインあたりでえばっているのがいるぞ―との噂を聞いたのか、そのうち、うちの学校にメールが入り、ジャーOKいくぞーと何回となく招待されてローマに、トリノに、ミラノに、シシリアにと指圧ドサ周りを何回もしたのでした。

今回はローマということで、さてホテル位、金使えよと願いつつ行きましたが、今回の会場は、なんと修道院、そして泊りが、その付属の宿舎を主催者が用意したのでした。ローマの郊外だったり,市の経営する道場であったり、さすが地元のコネを利用して、毎回主催者の努力に脱帽なのでした。イタリアのホテルは、5つ星は別にしてマー普通のホテルは、バスなし、シャワーのみのオテルが普通なのでした。何時もホテルのバスにお湯をためて持ってきたバスクリンを放り込み、ゆっくり入る風呂をいつも夢見て、ドサ周りに行くのですが案の定、当然の如く今回は、シャワーなのでした。しかしこの修道院は、広い敷地にオリーブの木があり、野菜畑があり、バラの花まで咲き乱れている光景は、まさに別世界なのでした。教会も立派の一言で、毎回ながらどっからお金が降ってくるんだろうといつも疑問なのでした。そしてゴルゴサーティーンもまんざら嘘でもないと思う自分なのでした。

聞いたところによると40人ほどのシスターが共同生活をしているとのことでした。宿泊施設も立派で寝るだけなら問題なしの一泊50ユーロ(約6500円)の宿舎なのでした。セミナーを無事終えて地元マドリッドに帰ってきて、スタッフとお茶を飲みながらこんなところに宿泊したと話すと、こんな場所は、飯は時間厳守、携帯電話取り上げ、10時以降は開けてくれない、何しろ泊まりたくないならその方がいいよのモードがあたり前らしいのでした。しかしなんとこの宿舎は、シスターたちが何しろ明るくて、何しろ話し好きで、何時に返ってくるんだと聞くんで、11時ごろかなーと答えるとジャー正面玄関を開ける自動キーをと貸してくれるのでした。その上、一日目のセミナーが終了して街に繰り出す用意ができた時に、雨が土砂降り、シスター気を利かして傘まで貸してくれました。これこそ私の人徳といいたいのをじっと我慢の大五郎なのでした。

私はスペインでも教会は、好きでぼーっとしたいときに良く行くのですが、あの牧師さんたち、そしてシスター、なんであそこまで明るいのか見当がつきません。こちらに年に何回か、座禅会の指導に来る、京都のお坊さんも底抜けに明るいのです。悟るとみんなこうなれるのだろうかと時々思うことがあります。そういえば、指圧の大先輩たちも気づかいは、鋭いけど妙に人にやさしかった記憶があります。同行したスタッフが、二十歳前後でこの世界に入り、俗界から離れての生活を死ぬまでなんで、なんでと首を傾けていましたが、まさにその通りの疑問は、確かに自分にもあるのでした。

同行したスタッフは、まだ若いので、未来を夢見て生きる意識を持てと言っても、無駄です。若さは実に魔物です。しかし私ぐらいの年になると、この地にもう来ることはあるまいこの地を見て感じることも今日でおしまいとはっきり意識することができます。年を取るとは、そういうことなのかとふと感じることがままあるようになりました。そうなると悲しみかというと悲しみを通りこしてなんか晴れ晴れと明るくなっちゃうのかなとなんとなく感じます。その感性が、はっきりした時が人生の旅の終着点であれば、悲しさを通りこして笑って生きようと思う時期がいつ来るか期待して生きるのもいいのかなーと感じたローマのセミナーなのでした。

2019年4月27日
by 小野田
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明日は、選挙だの巻

マドリッドの不動産が高騰しています。統計的に一時期のあの不動産バブルのガンガンの時期より高騰率が高いらしい。うちの治療所は、レアルマドリッドのスタジアムに歩いて10分で行ける距離にあるんだけれど、このゾーンの高騰が激しくいつかは、この治療所を自分のものにしようと頑張ってきたのに、まるで高嶺の花になってしまいました。

この自分がベースにしている地区は、昔米軍の将校さんが、住んでいた場所で、どういう訳かコーリア(韓国)地区と呼ばれていました。米軍さんがいる所は、きまって歓楽街ですので、一階の店舗のつくりが、娼婦さんがひな壇に座っていたであろう作りがいまだに残っていて、タモリのあの番組が来たら、この辺の店舗のつくりを見て、どういう人たちがいた場所か、想像できる場所かもしれません。その面影に陰りが見えてきて、娼婦のいる飲み屋も衰退して、オフィイス街になったのが、30年ぐらい前からで、私がここに治療所を構えた時代は,歓楽街から、オフィイス街に変わりつつある時期、1990年ぐらいでした。そんな関係で、この地区は、外人が多く住んでいた場所でしたので、指圧を糧によっこらしょの場所としては最高のが場所だったのです。

そんなことなど、知る由もなく、ただただ、北で動けの日本の占い師の指示で、この地に本拠地を構えたのがラッキーだったことは後で知りました。実際、学生の頃、1年半ほどバルセロナという場所でフラフラしていた時があり、バルセロナは、地の利があったのですが、既に浪越学園卒のお兄ちゃんがいるということで、仁義上、マドリッドにしようと誰も知らないこの地、マドリッドに衣を構えたのでした。これもたまたま、語学学校で知り合ったお姉ちゃんにアパートを紹介してもらったのが、このゾーンで、何やかやこの地区が気に入り35年同じ場所に住んでいるというこれもラッキーな結果になっいたのでした。

北と南、北のイメージは、南のイメージはと聞かれると大体どこの国でも北、働き者。南、適当。という気候の関係もあるのか,こんなに感じですが、マドリッドも似たり寄ったりで,町は北に、北に延びてますので、この地区は、私の仕事には、よかったようです。どこの国でも同じですが、地区の名前にはイメージがあり、この地区は、貧乏なイメージ、この地区の名前は裕福のイメージ、日本の東京23区のイメージと同じ感じで、スペインの特に大都会の不動産も動いているのでした。最近まで、中国人がまったくいなかったのがあれよあれよと洋服屋、雑貨屋、そして中国レストラン、最近では、店員は、スペイン人だけどオーナーは中国人といった顔を出さない、金だけ吸い上げるチャイナの輩が、やたらと増えてきました。

この国の人が入ってくると、てめえだけ儲ければ良しの今のアメリカみたいなやり方で住民感情抜きの人達ですので、この地区もただの投資対象の輩がマンションの値をバンバン挙げて、金に敏感なスペイン人も動きだし、その上、ベネズエラの金持ちが本国から持ち出した金を不動産で洗浄しているので、もうめちゃくちゃなのでした。

中国人とベネズエラ人、そしてソ連人が、スペインの不動産を買いまくり一般庶民は、ただただ見ているだけが現状です。中国人が、不動産を買うということは、この国が一様安心国ということで、危ない国なら、絶対に現金や金を所持していざというときに動きやすいようにしますので、スペインは、カモの国ということらしいのですが、どっこいスペイン人は、南米から、金から内からみんな持ってきたこれまた金の話は、仁義も減ったくれもない人種です。王様の娘婿が,汚職をして牢屋に入っちゃう国です。なかなかの役者ぞろいオールスター戦なのです。

スペインも汚職を南米に普及した国ですので、これまた中々侮れません。こんな感じで混とんとした国スペイン、そして明日は、選挙があります。

ボックスという超右派が、どうなるかが国民の興味をそそっています。ただただ、右になろうが、左になろうが汚職がなくなることは、100パーセントスペイン国民は期待してないことは、確かのようです。ジャンジャン

2019年4月18日
by 小野田
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ヨモヤマのどうでもいいお話  

日本は、10日間の連休が始まるということで、ウキウキらしい。ヨーロッパもセマナサンタというキリストが、十字架背負って街をへなへな歩く週で、学校は、すべてお休みです。学校が休みといっても働かなければ食えないので、私は、働いているのですが、どうなんでしょうね。お金があるんでしょうね。通りは、ガラガラ事務所も空いているのか締まっているのか、人が何しろいません。スペイン人は、一様明日から休みということで、いそいそ,もうそろそろ、高速道路も渋滞が始まっているかもしれません。金がなくったって休みなんだから仕事はしない。この道理は誠に持って正しいのでした。 続きを読む →

2019年3月29日
by 小野田
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消えゆく俺たちのカリスマたち

何やかんだで、在西35年を迎えることになりました。84年に大韓航空で、パリまでたどり着き、そこから夜行列車でマドリッドにたどり着くという、貧乏旅行の定番でスペインに来たのでした。一応の人生の定番メニューも消化してここまで来たのでした。子供2人も勝手にアパート借りてやってるし、そこそこの恋人もいるとのことで、勝手にやればのモードを流して、お袋が、20年ほどかけてくれた国民年金も、65以降46000円毎月私の口座に、自動的入るということで、日本に一時帰国した時の、お小遣いになるぞとちょっと微笑みのおじさんなのでした。いやいや、ここで仕事を辞めたらちょっと早いぞ。いやいや動けるうちにバンバン旅行してエンジョイして金なんか子供に一銭も残すかなんて息がってみたり、試行錯誤の今日この頃なのでした。 続きを読む →

2019年3月18日
by 小野田
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JALはいいよなーの巻

今回は、JALを帰国便にしたのでした。今思うと初めてのヨーロッパの旅は、もちろんアエロフロートが定番でした。学生さんにとっては、手ごろの値段ということで、本当に機内が寒い、この実感は、今でも残っていて、アエロのビジネスなら手に入るよといわれても、あのモスクワで一泊して、寒いホテルで、ボルシチュを切なくすすったあのインパクトが大きすぎて、ロシアの飛行機だけは乗りたくないというアレルギー的感情が今でもうずきます。 続きを読む →

2019年3月6日
by 小野田
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一期一会パート1

出版社のご好意で、日本で講習会を企画していただき、今日日本に1年半ぶりに帰国することになりました。帰国といっても2週間の滞在で、何人かにあってすぐに戻ってくる弾丸ツアーには変わりがありません。同期が定年を迎える時期に入り、昔昔の友達から、突然メールが来たりして、なんとなくあいつやってたんだと当時を振り返ることがよくある歳になりました。 今回は、3つの用事を果たすべき帰国しました。一つ目は、こちらで、本とビデオを出していただいている出版社の主催の講習会。2つ目は日本指圧専門学校の卒業式の来賓として祝辞を述べること。そして3つめは昔お世話になった先輩が、瀕死の状態ということでのお見舞い。そして96歳のお袋のために指圧を施術、今回は、盛りだくさんのイヴェントを消化すべく、成田空港に降り立ったのでした。 続きを読む →

2019年2月8日
by 小野田
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秘め事の仁義の巻

新井何とかとかいう俳優が、デリバリーのお姉ちゃんを触ったとか、触らないとか。まったくもってその手の業界の野暮なこと野暮なこと。一人で、個人の自宅に行って金を稼ぎたいのであれば、時には、危ないこともあるさー。どこの世界だって、やなクライアントはいるし、その危なさを承知で高い金もらってしのいでいるんだからねー。そのことがマスコミが発表して騒いでいるわけだから遊びにくい世の中になったわけです。その行為を訴えたこと自体が、なんかその業界には、その業界の仁義があるんだろうから仁義に反していないのかなーとちょっと疑問を持ったのでした。 続きを読む →

2019年1月15日
by 小野田
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土着の維持(餅つき編)

 マドリッドの日本人会のイベントとして夏の盆踊りと正月明けの餅つき大会があります。いずれも毎年の恒例となり、何やかやで餅つき大会が27回目を迎えました。毎回800人、ひところは1200人ほどの来場者があったりして結構スぺインと日本の友好の架け橋気分になった時期もありました。 続きを読む →

2018年12月31日
by 小野田
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大みそかにふと思ったこと

 2018年も今日でおしまいです。35年目のスペインの生活が明日から始まります。息子も娘も30歳を過ぎて、それぞれの道を歩みだし数年が経ちました。私が、スペインに来たのが29歳の時ですから、息子たちと何ら変わらない歳で、誰も知っている人のいないマドリッドに根を下ろしたのですから今考えると、何の下準備もなしにマドリッドに移住を決めた根性は、確かに勲章ものです。我ながら今、垣間見るとちょっと無謀だったのかもしれません。 続きを読む →