2022年9月5日
by 小野田
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お疲れさまでした。

40年近くスペインにいても、帰国するとお袋は、いつ帰ってくるんだいとの言葉を繰り返していました。いつ帰っても、スペインは、あくまで旅先ということで、お袋が住む邪馬台国が、息子の住むところと考えているようでした。スペインにいるとあれが食いたいこれが食いたいと試行錯誤するんだけれども、いざ帰国して、カインズとかの豊富な品揃えのお店に行ってやっぱり日本と、有頂天になっても、またあれだけ食いたいと思った、にほん飯を食いに行っても、そのことに飽きるというのか、慣れてくるとやっぱりマドリッドに帰ろうと思うのは、なぜなんでしょう。私は、長いことスペインにいますが、スペイン人の友達がいるわけでもなし、スペイン語が堪能であるわけでもなく、それでも日本に一時帰国すると、やっぱり日本は、俺の住むところじゃないと、体の奥底からの回答が、帰ってくるのでした。スペイン人は嫌いだけど、スペインは大好きという輩が、結構いますが、私もその部類なのかもしれません。

そういえば、うちの親父とお袋、両方とも60歳を過ぎてから、4回程スペインに来てくれました。なれない飛行機の旅、今、自分もその年になって、飛行機を利用すると精神肉体、へとへとになることがわかり、親父お袋には、改めて感謝感謝なのでした。親父が逝ってずいぶん経ちますが、お袋は、99歳あと2か月で、100歳の誕生日を迎えることになり、10月の飛行機のチケットをゲットしようとした矢先の兄からの電話でした。

マドリッド、フランクフルトそして羽田なんと18時間の旅になりました。行きは満杯,日本の映画を4本鑑賞して、時間をつぶしました。無事到着、リムジンで大宮まで直行、丸一日の旅となりました。やはりソ連の上空を飛べないとなると、昔のアンカレッジ経由の走行時間と類似しますので、コビ、ウクライナの影響は、世界をめちゃくちゃにしていると肌で感じる次第でした。

実家に戻り熟睡次の日を迎えました。次の日は、お袋との面会ということで、少々興奮です。今まで頑なに拒否していた施設が、外国帰りの胡散臭いのが、面会するということをお許しになるということは、やはり事前の知らせが示すように死期が、目前に迫っているということなのでした。たった10分の無言の面会でしたが、足の指圧を、5分ほどして活を入れました。湧泉穴を圧しても、気を感じられなかったので、ゼイゼイという音を交えた呼吸もあと一日かなーと感じた次第でした。

結構末期の癌患者さんの指圧をいやというほど施術してきましたので、この辺の気の動きは、臨床指圧師として十分感じたのでした。胃瘻は、お袋がキッパリと拒否したので、点滴で、栄養を取るという約束なのですが、腕の静脈を探しきれなくなり、足のいたる所に青あざが、痛々しく存在していました.

お袋痛いの我慢して足部から点滴をされて、看護婦さんもつらかっただろうし、お袋も痛かっただろうと想像すると涙が出てきました。鍼灸を昔、博多の先生から教わった時期があり、臨床では、耳針ぐらいしかやりませんが、かなり勉強した時期がありましたので、足部の針の痛さは、今でも忘れられません。

栄養補給も限界一歩手前で、安らかにあの世に旅立ったのは、次の日の夜の19時45分でした。兄貴が、茂が来るのをお袋待ってたんだなーといわれて、お袋さんにお疲れさまと心の中で合掌したのでした。

穏やかな、優しい顔で、皺ひとつなく、まったくもって良い顔をしていました。まったくの大往生でした。やっと親父の所に旅だったのでした。親父も喜んでいるし、お袋も、もうよろしの心境だったんだろうと思います。合掌そして結手。

 

 

2022年9月2日
by 小野田
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帰国

お袋が危篤の情報が、日本より寄せられたので、早速飛行機の手配を始めました。この8月の終わりという時期は、ヨーロッパ在留の日本人家族が夏休みを利用して日本に帰国して、ジャーそろそろまた現地に戻ろうかといった輩が多いらしく結構いっぱいですよーとの、現地の日系の旅行代理店のボスに忠告を受けていたので、恐る恐る探し始めました。日航や全日空が日本に向けて出ているハブ空港めがけてマドリッドから出かけるのですが、たまたまフランクフルトから日本の全日空がゲットできたので、その飛行機のチケットをゲットとして約4年ぶりに日本帰国の手配が整いました。

娘も、おばあちゃんに会いたいということで、私と娘で弾丸緊急旅行の準備を始めました。うちの娘は、国家公務員という職業をこちらで選択したので、国籍をスペインに変更しているので、両親が日本人そしてその娘であるということにかかわらず、日本人あらずということで、青い目の外人さん同様の、査証が必要ということで、日本の領事館にメールを送ると、これが2日間たっても返事なし、しょうがないので、電話をすると、これも要領を得ないぼんくら返事。

マーこの辺が、天下のお役人がやる仕事の限界と私自身は、理解していますが、娘は、わかりません。娘も終いには、ざけんなよーの限界。この辺は、スペインの場合であれば、おばあちゃんが危篤とあれば、そりゃー理解しますわ。即座に査証を出すでしょうが、日本は、違います硬いのなんの。一言、上からの指示があれば、コロッと変わるんでしょうが。この辺は、融通の悪さというのか、ダメですねー。問題が起こらぬように、機転を発揮できないシステムなのでしょう。そりゃ現地採用の職員さん、余計なことで首にはなりたくないのが、本音ということで、しょうがないことです。

地元に何十年いて、この辺の感じは、十分掴める私でした。最終的に一刻を争うということで、私だけで、帰国したわけです。娘は、査証の獲得に何日かかかるということで、今回のおばあちゃんに合うための旅行はあきらめたのでした。

特に、旅行者には、領事館は、愛想がないですね。地元に何十年いる私でさえも、けんか腰になることがあるので、この辺の所は、まあ・まあ 役所のやることで、こんなもんでしょと割り切ればいいのでした。

キャリアのお役人だって、議員さんとか、肩書きの付いたお偉方が日本からくれば、そりゃー、態度が違うわなー。そんな野郎に限って、地元の人が、高くてまずいというレストランに誰が教えたのか、ご招待する輩なのでした。マーそんなことを言ったら、キリがありません。話を進めましょう。

フランクフルトから全日空で羽田まで13時間、疲れたの一言でした。どちらかというと私は、日本航空のほうに良い思い出があり、どちらかを選べと言われれば、全日空より日本航空を良しとするのでした。全日空のお姉ちゃんは無理して笑顔を作っている感じで、最もユニフォームの色が余計、貧弱感を作り出すのか、便秘と貧血の防止の薬をいつも常備しているようなイメージを沸かせるのでした。あの手の仕事をこなす人は、もっとふくよかでもいいような気がするのですが、もっともこれなどは個人的な感想なのでした。

降りてややこしい手続きが待っているのかと思ったのですが、確かに長い距離を歩かされましたが、多くのスタッフを雇い、親切な対応で、書類を書かされました。なれない年配者は、この時期の飛行機の使用は、ドキドキな出来ことを予想してストレスが溜まるので、もう少し我慢した方が良いのかもしれません。

帰国するとすぐにキオスコに行きオロナミン©を飲む習慣があり、今回もキオスコ直行、大村崑のオロナミンの時代はすでに終わったようで、そこのキオスコには、オロナミンはありませんでした。しょうがないので、カレーパンとリポビタンを購入、さて定期便バスを探し、お袋の待つ町、大宮に直行。無事にどうにか、到着の日本なのでした。

 

 

2022年8月12日
by 小野田
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Madrid夏2022

今年のスペインの夏は、熱中症でお亡くなりになる人が、何百人と出ておたおたしています。日射病と熱中症の違いが今一理解できない自分は、スペイン人に熱中症って、なんだと言われても説明に苦しむのでした。何年か前に、このむんむんとした夏を過ごしたことは、覚えています。

ただただこう何日も続くと地球の温暖差の影響かとか、何か凶の未来を想像しがちなのですが、朝方まで、寝返りを打って悶々とする毎日は。確かに異常なのでした。

今年の夏も、どこも出かけずにマドリッドでぼそぼそ毎日を送っているのですが、ふと治療所の電話に大変珍しい友人が電話してきたのでした。カルロスモリーナ先生で、日本で、スペイン語を習ったアカデミアカスティージャの校長兼オーナーのマドリレーニヨなのでした。今マドリッドに来ているので、お茶を飲みましょうという極々軽い調子のお誘いでした。スペインに来て2,3年ぐらいは、ちょくちょく連絡をしていたのですが、それから、私も、生きるのに目一杯の生活が何年も続きましたので、いつの間にか音信不通になっていたのでした。30年ぶりといった所です。

彼が、渋谷のスペイン語の学校を立ち上げたばっかりの時に、私のほうもスペインで、指圧で、一発といった昔ながらの言葉、海外雄飛を夢見ていた頃の一期一会物語があったのでした。

朝は、日本指圧専門学校、昼から巣鴨のとげぬき地蔵の指圧治療所で見習い、そして週二回の夜スペイン語の習得のために渋谷のカルロス先生のアカデミーに通っていたのでした。アカデミーの一期生が、私たち、スペイン語どうでもいいメンバーなのでした。確かにスペイン語は、大事なのですが、終わった後、クラスのメンバーとカルロス先生、いつも7,8人のメンバーで、近くの一杯飲み屋に行くのが楽しみなのでした。今はあるのか知りませんが、ヴィセンテSHEFUがオーナーのレストランCASTILLAなんかに金もないのに皆で行ったのを今でも覚えています。

スペイン人の先生が言うには、、マッサージというとスペイン人は、どうもちょっといかがわしい手技を想像するらしく、スペインではどうかなーと疑問視するのですが、カルロス先生だけは、今まで、スペインは、手技療法の歴史は、オイルマッサージか物理療法師ぐらいしかないけれども、これからは、スペインも伸びるだろうから指圧受けるかもしれないと私に言うのでした。カルロス先生は、日本にいながら、スペインは、いつかは、EUに加盟して、ピレネーを越えるとアフリカのイメージはなくなると思うと何度も授業で力説していたのでした。

メキシコかスペインを渡航先と決めていた自分は、カルロス先生の暗示にかなり影響されていたようです。あの時のクラスの同僚は、ほとんど今まで、会うことが、ありませんが,鮮明に青春の一ページとしてインプットされています。カルロス先生曰く、今は隠居してアカデミーは、顧問として直接教えていませんが、幾人かの昔のメンバーが、クラスに出席して、若いお兄ちゃん、お姉ちゃんと一緒に暇つぶしをしているということです。

一つは、スペイン語を教えてもらったことへの感謝とカルロス先生がスペインに行くのであれば、,visado especial をスペインの領事館に行って取った方がいいよという、的確なアドバイスを受けたことで、早速領事館に行ってパスポートにvisado especial という印をラッキーにも、ゲットしたのでした。いざスペインに来て、役所回りを始めました。感謝、感謝、スペインでの住居と労働の許可証をもらうにあたり、必須条件、だったのでした。感謝感謝の一言なのでした。金のない身で、日本に戻って、スペイン領事館に行ってVISADO ESPECIAL をもらって来いと言われたら、このスペイン物語は、実現できなかったろうと思われます。

スペイン領事館には、クラスメートが、働いていたということと、担当の秘書官が、すごく好意的であったということが、これまたラッキーだったようです。この秘書官は、スペインで、私の治療所の患者さんになる人だったのですが、今現在は、日本のスペイン大使館の大使がこの人です。カルロス先生は、外務省の外交官の卵にスペイン語を教える先生を長年した人です。17年間、今現在も天皇陛下にスペイン語を教えている先生でもあります。

偉い人になったようですが、俺にしてみれば、飲み仲間ですので、何ら変わりなしで付き合っています。

生きていると色色あるんだと実感した、2022夏マドリッドなのでした。

2022年7月28日
by 小野田
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スペインは、熱いぞー

 日本は、再びコビ(武漢ウイルス)が猛威を振るっているようです。東京都でも毎日1万5,6千人感染と報道されています。ここスペインでは、マスクの着用が、屋外ではほとんど見かけなくなりました。ただこの頃は、ほとんど報道されていませんが、医者、看護婦などの医療関係者の感染が報道機関を騒がしています。もう過去の話のようにニュースバリューもないのかもしれません。それでも、イギリスの神風対策は、さておいて、夏以降のコビの感染上昇率は、観光立国スペインの宿命とみた方がいいようです。夏以降学校が始まったころが、見所です。

コビのニュースが少なくなった一方、老人ホームや特に中年以降の人達が集まるであろう場所は、要警戒ということで、決してコビが終了したわけではないことが、たまのニュースから見て歴然としていることは確かです。

つい先日、ニュースで、お馬鹿さん特派員が、さすがに中年以降の人達の歩行が見られません。基礎疾患を持った人やご老人は、ご注意が必要と思われます。と本音を吐いていましたが、経済を回すと称して要は、お年を召された人は、重症化傾向がありますので、外出を控えてくださいか、外出をするな。爺婆は、プラン75だぞと、無言ながら申しているわけです。もっと辛らつにいえば、爺さんは、風邪をこじらせれば,重症化して、運が悪いと死んじゃうように、コビだって下手すると死んじゃうよ、特にご老人は、注意してくださいと無言で、圧力をかけているわけです。

あやふやな態度を示して、責任逃れをしているのが、ほとんどのヨーロッパの国の厚生省なのです。その辺の本音を解釈して行動しろということです。要は、何にも変わっていないということです。かといって中国のようにやったらこれも問題な訳です。

家の学校のほうのスタッフが感染して5,6日休んでは復帰という、完ぺきに風邪扱いをしていますが、結構、私たちのスタッフもコビ感染、そして復帰後の物忘れ度、倦怠感、脱毛、下痢と便秘の繰り返し、結構な後遺症が出ているようです。

若さゆえの行為で簡単にコビになっていますが、後遺症は、薬じゃ治らないことは、当たり前のことで、当クリニックに患者さんが流れているという実態は、確かなので、この辺を利用して、生き延びているのが、指圧界の現状です。うちのクリニック、この夏の時期は、非常に暇なんですが、電話で拾う患者が多いので助かっています。

実際夏バテの時の指圧は、確かに効きます。体がシャンとします。ここのスペイン人、本来体が強いのか、平べったいサンダルで、肩を出して、その上、日に焼けたい症候群の塊で、そして冷たいものをバンバン飲んで、睡眠不足、老けが速いのも確かに理由があるんだと今更ながら納得するのででした。

顔の彫りが深い分、美しいのですが、カサカサの気候が、簡単に顔の水分を削除してしわくちゃの砂漠的な顔にするのでした。確かに老けが速いのは、ケアー不足の習慣も手伝ってか、確かなようです。注射で、ボトックスを施術する、スペインのお金持ちが多いのも確かなようです。植毛と並んで、この時期に整形をお望みのヨーロッパ人の姿が、イスタンブールに多いのも確かです。お腹の脂肪を吸引して、スマートになっても2,3年すると昔の倍になったお腹を、気にする患者さん。手術は簡単だけど、そのあとの維持にお金と時間を費やする人が少ないのは、日本や韓国と同じです。

夏の終わりは、イギリスに堕胎ツアーといったことが、昔、スペインでブームになりましたが、この頃はどうしたことでしょうか。夏のやけどは、後々まで、人生のトラウマになることを知っていれば、良かったのにね―的なおなごが多いのも確かです。

夏の終わり、キリギリスは、いつもいるわけで、特に今年の9月、遊び疲れて税金払えずに、倒産のパターンを、危惧する専門家がいますが、これは確実に増えるでしょう。

問題が山積みしているヨーロッパです。この12月までの生き地獄、どう耐えるかが、今のところの課題です。

確かにこのパターンは。かならず起こると踏んだ私です。今どう切り抜けるかを思案しています。胸騒ぎです。来年の春まで、もちこたえれば、勝算があるんですが、どうなることやら。

ただただ勘で動く私です。ナビゲーターは、どうも嫌いです。40年持ちこたえたので、今回も勝利の女神をゲットします。ただ勝算は、あっても時の運は、気まぐれです。久しぶりの切り抜け勝負です。誰がジョウカーを引くのか。ちょっと久しぶりに興奮気味のおじさんがここにいます。

2022年7月15日
by 小野田
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ご冥福

日本は、とっても良い習慣を持っているなーとつくづく感じることがいくつかあります。その一つとして死んでしまった人間には、あえて鞭を打たないということです。生前は、色々あったけど、死んでしまった人の悪口は、ご法度という暗黙の決まり事を大方の日本人は、守る、筋ということです。御先祖様の血があちらさんである人は、別としてですが。何しろ、死んでしまったら、すべて水に流して、はいお終い。この辺は、賛否が分かれるところですが、この日本人的感覚、私は嫌いじゃありません。いろいろあったけど、まさに世の常、無常で、そして移り替わる世の中、常にバトンタッチをしながら短い人生を人それぞれ謳歌して、次の世代に委ねる。この辺の異常なまでのあいまいさが、まさに日本的でいいと思います。

お隣の韓国さん、中国さんは、死んだ国家主席をぼろくそに扱ったり、歴史を都合のいいようにいじりまわし、昔の貢献人を抹殺したり、後味の悪いことを常にやっているところを見せられると日本国の潔ぎ良さをつくづく感じるわけです。

今日本では、安倍晋三元首相の暗殺事件で、テレビを中心にしてわいわい騒いでいるとのことですが、これなんかも死んでしまった人を蹴っ飛ばすことなく、ちょっと美化すぎじゃないとの左の人が、ご指摘するようなマスコミのはしゃぎようなんですが、これなんかもまさに日本のお涙頂戴人情物語をマスコミは、どうやれば、盛り上がるか知っているから、お互い商売だもん、やるわけです。ヨーロッパの記者の誇りは、一目置くところで、こちらのジャーナリスタは、日本のそれと比べたら、ちょっと比べられない差があります。芸人が、仕切るワイドショウを見て、納得顔のおじさんおばさんが、いるんだから、マー民主主義だから日本は、しょうがないか―。

この政治家、外交面では、確かに素晴らしい成果を出していたということは、誰もが認めることなんですが、森友問題、桜問題、嫁さんの躾の無さ問題、2度の屁垂れ退陣、その他、色々とあったであろうことをすべて、闇に隠して帳尻を合わせ、そしてあの世に旅だったわけです。

ただ彼の良かったところは、どん底貧乏からのし上がった人間ではなく、お金の苦労がまったくなく育ったので、成金政治家の醜さがなく、また自分の私腹を増やすといった糸がまっったくなく。ただただ周りのハイエナが、勝手に利用した感が、100パーセントは誰もがふんふんとうなずくところです。その辺のすがすがしさというかボケ感はあったように思います。

麻生のお前ら庶民と見下した形相、菅元首相の貧相な顔、岸田のおろおろ顔、その辺に比べたら、結構いい人だったと思います。さすが成蹊卒業のお坊ちゃまです。サラブレッドなのでした。

それにしても、人生何が起こるかわかりません。常々身辺の整理は、必要かと実感しました。こちらのマスコミも、大変良い印象の残る報道をしていました。日本人の政治家で、あれだけvipな報道をヨーロッパでしていたので、功績は認めるべきですね。左門豊作ではなく、花形だったのです。

コロナ、ウクライナ、安倍元首相暗殺、暗いニュースばかりで、誰もが、不吉な前途を想像しますが、どうなんでしょう。

夏休み、ヨーロッパ人は平常心でバケーションを堪能します。しかし9月に3か月おきの税金が、ドーンと待っています。ヨーロッパは、9月からすべてが始まります。倒産、夜逃げ、エトセトラ。サー9月からクリスマスまで、どれだけ我慢できるかが勝負の分かれ道のようです。

ヨーロッパの2023年は、熱いぞー。バタバタ弱者が淘汰されます。9月からの4か月が、序章です。アリさんが勝つか、キリギリスが逃げ切るか、やるっきゃないの気合がおのずと入ります。

それにしても今年は暑すぎます。

ご冥福をお祈りいたします。

 

2022年7月3日
by 小野田
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混沌の世の生き方

指圧の学校と治療所が、歩いて5分の所にあるので、そこを行き来しての毎日が私の日常生活です。これを長年続けて今日まで来ました。治療所と学校が、目と鼻の距離にあるので、便利さを満悦してここまで来ました。なんやかんやでマドリッドの北に位置してかれこれ40年近く同じ地域で商売をさせていただいております。どこに行っても、どこにいても、この感じで、日々を過ごし終着駅までえっこらさと歩み続けるのが、私たちの日々なんだと思います。

あとになってみるとこの平々凡々の一生が、いかに人様の誕生同様に奇跡の生き様なんだと最後にわかるんだそうです。これは、ハワイの因泥先生のお言葉ですが、人が生まれてそして永久の睡眠までの短い日々、確かに、我ながらワクワクします。

所がつい最近、学校の建物のオーナーが、他の会社に権利を売るということで、この辺は、スペイン人らしく義理も人情もなく、ただ一点のお願いとして、今使用している場所を買いますか、それとも出ていきますかの、まことに簡単な催促状が届きました。

4月に催促状が来て、7月に返答しろとの天地茂よろしく非常のライセンスなのでした。約190m平米、日本円にして約7000万円買えるわけがありません。結論は、即答で出ているのですが、いざ近所に教育機関の登録で、耐えられるような、いい物件があるかとの不安に、若干ビビる日々が続いているのでした。

まず身体障碍者の人達のためのトイレの設置が、義務です。そして住人(コミュニティー)の学校設置の許可、その他、市役所の最低必要営業許可の書類が、結構あります。その辺のクリヤーは、専門家に頼めばいいのですが、頼めば金がかかります。その他、住所変更、看板造り、ETC.この夏は、ゆっくりコロナの時期のストレスをこの夏に取り去ろうと旅行を計画していたのを急きょキャンセルです。何時になったら、休めるのか、移民者の宿命と胸に言い聞かせて、日々を駆け足している今日この頃の近況なのでした。

今、スペインは、不動産投資が盛んです。どこの国も同じですが、この時期に稼いだ人、この時期に運悪く傾いた人、この両極端の格差は、世界各国が認める真実です。その上、まったく解決しそうもないウクライナ問題。この辺を、ヨーロッパの主要国がどう解決するかが、この冬までの重要な鍵のようです。どの国も自国がかわいいのは、当然です。仁義なき戦いが、もう火花を散らしています。自国民のエサがないのに、他国を助けるのが、スペインの伝統芸ですが、これも限界があります。

小野ちゃん、今不動産を処分して、現金にして円建てで、貯金したらというアドバイスも受けました。来年の春あたりまで、じっと我慢の大五郎だよとアドバイスをする専門家もいます。いろいろと情報を浮き世床屋で集めています。外国にいる人なら当然の仕事です。

そして最後に行き着く一言は、あなたの仕事は、指圧です。指圧の世界ならあなたの直感は、生きる。あなたは指圧のプロです。しかし指圧以外のことは、ド素人。浮気をせずに親指で、ただただ生きなさい。

そうなんです。他人の家の芝生は、良く見える。この辺が今日の結論のようです。あなたの十八番(おはこ)で生きろ。何とかなるさでいままで来たので、今回も、、、、、、ケセラセラ。

2022年6月20日
by 小野田
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勘所

久しぶりに映画でもということで、うちの嫁さんと朝から何を観ようかとネットで、探し当てたのが、トム・クルーズのトップガンでした。主演のトム・クルーズは確かに安定感抜群のビッグな俳優で、彼のどの映画を見ても、大満足なのでした。あちらの俳優は、体を鍛えることが、スターの条件のようで、砂浜で、俳優たちが、アメリカンフットボールをプレイしているシーンがありましたが、すべての俳優女優が、鍛えぬいた体を披露していましたが、さすがの一言でした。

日本の映画ですと大映の兵隊やくざの大宮二等兵じゃないけど、ふんどしに出っ張りお腹で、演技している姿が想像できて、やはりメードインアメリカの映画は、素晴らしいの一言なのでした。戦争映画やミリタリーの映画は、やはりハリウッドの映画が、ダントツで単純明快、わたくしぐらいの語学力でもストーリーが単純で誠にすっきりするのでした。どこで笑っていいのか、どこで悲しんでいいのかわからない映画は、ちょっと引いちゃうのでした。

それでも、日本の映画も結構観ます。社会派の映画や悲しい結末の映画も好きです。ゆっくり時間をかけて一人で観るタイプなので、真夜中にまったくもって、寝静まったサロンで、一人鑑賞を結構好んでします。恋人と映画を観るといったと若かりし頃の思い出がありません。高倉健の唐獅子牡丹のオールナイトも一人、ロードショウの立見席で、爪先立ってみた映画も一人、何しろ映画は一人で観るが、私流なのでした。

患者さんの招待での劇場とかコンサートは、仕方なく、嫁さんも仕方なくといった按排でペアで行きますが、その辺のわがままは、ガキの頃から変わりません。今回も行くと、ペアーがポップコーンとコカ・コーラのワンパターンの輩も何組かいましたが、それも青春の一ページならば、それもOKなのでした。久しぶりの映画なのですが、マスクをしているのが、私と嫁さんの2人でした。あの中国人なんでマスクなんかしてるんだぐらいのまなざしを、ビンビン感じましたが我関せずでマスクをし通したのでした。常識です。

街路では、ほとんどの人が、ノーマスクです。それでも公共機関は、マスクをしてはいるが、まだまだありますので、その辺は、他のヨーロッパの国と比べると結構常識を順守するスペインです。私のクリニックもマスク着用が義務です。常識だろうのオーナーの一言で決まりです。実際うちに来る医療関係の機関に勤める人たちに聞くと減ってるどころか、感染者増加傾向が、目立つととのことです。学校関係も後一週間で夏休みに入りますが、感染者が増加傾向にあるとのことです。スペインの感染者数は、一日50000人ぐらいです。多いのか、少ないのか知りませんが。飛行機も満席が目立ち、観光客もぼちぼち目立ち始めました。3年も稼げないのじゃ、ひあがっちゃうとの政府のご意見のようです。すべてok  ゴーゴーなのでした。イビサやグランカナリヤ、いま儲けなければ、いつ儲けるのだと政府は、だんまり作戦を実行するのでした。

確かにコロナの初期に比べて感染による死亡者数は、減っていますが、何も変わっていないが、現状です。コロナの報道じゃもう駄目だ。丁度グッドタイミングでウクライナの戦争が始まりました。後3か月ぐらいしたら、またマスコミは、新しい餌食を探すことでしょう。それにしても、本当にマスクなしでいいのかい。私は、コロナ戦争は、まだ終わっていないとみてるけど、民主主義は、多数決だからしょうがないが結論だとしたら、まったくもって正直ものが、損をするの訓が、いつの間にかまかり通る世界になったということです。

今まさに,現代を生き抜くために、必要なことは、何でしょうか。

これが私の結論です。

自分の勘を信じる。自分の勘を信じて生きる。これが、悔いのない現代人の生き様だと私は、思っています。スマートホンで、年がら年中、人とコムニュケーションすることが、その人の心に安心感を与えるんだというのであれば、それは、まったくの間違いであり、逆にいつも不安を募らせる結果につながっているわけです。これは中毒であり依存症な訳です。わかっていても、お金もうけのためなら今の世の中、がんになろうが、自殺しようが、多数決で決めちゃうから何でもokな訳です。どうせ一回の人生、羊の群れの中で生きるか、一本独鈷で生きるか、その辺は、自分で決めろが本音のようです。

2022年5月30日
by 小野田
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イタリアの旅で感じたこと

月に一回イタリアのローマに行ってイタリアの指圧ファンに食うための指圧のテクニックを教えています。昨年の10月からですので何やかやで、8回目になります。15人でスタートして8人の生徒がどうにか残りました。全てが、一様プロとしてやってるメンバーを教えています。守破離の守が終わり破の段階のメンバーなんだけれども、基本がめゃくちゃなので、プライドを徹底的につぶして、一からすなわち基本操作から始めたのでした。

中には、20年選手もいて、それなりに指圧を生徒に伝授してお金をもらっているメンバーもいるのですが、そこら辺のプライドをふてないと前に進みませんので、我流を徹底的に排除することから始めたのでした。なんの仕事でも、何のスポーツでも、我流はいけません。我流が通用するのは、天才だけで、その天才を分析するとちゃんと奥底には、基本が本能的にできているのでした。

何年やっているから私は、プロですは通用しません。スペインに何十年いても、スペイン語の勉強しなければ、普段の最低限の日常会話はできても、それ以上、上達はしないのと同じように、だらだらは最悪な訳です。何の分野でもベテランというぬるま湯につかっているとすぐに後退するのは、当たり前な訳です。

確かに天才はいます。持って生まれた天性がある人がいます。その天性だけで生きていく人もいます。うちの世界では、浪越徳治郎先生が、まさに天性の人といえるでしょう。持って生まれた天性を表に出して指圧のすばらしさを、これでもかこれでもかと世に伝えていた時代がありました。人に会うと笑顔を絶やさない。思いやりをもって人と会話をする。まさに指圧の普及に尽くされた第一人者が、浪越先生でした。

その一方で、浪越先生に仕えていたあの頃の直弟子の先生が言うには、徹底的に台本を作り、計算されたアドリブ,ユーモアをその場面に応じて作り出した人だったというのでした。むしろアドリブも、もちろんことですが、計算された、台本を優先した人だったと言われていました。天才といわれる人ほど実は、奥底には、理論武装が、見え隠れしていたのかもしれません。私が、学生の頃、理事長室で一人黙々と書類に目を通している徳治郎先生を見る機会がありましたが、眼光鋭く、苦虫を嚙み潰した顔相に驚かされたことがありました。

どこの業界にもベテランがいて、古顔を武器に自分の保身を真っ先に考える人がいます。私の好きな野球選手、落合選手を例に挙げてお話を続けましょう。あの頃のマイナーチームロッテで活躍した選手です。数々の偉業を成し遂げた人ですが、東洋大学の野球部の時代にたった一年の違いで、先輩に何何罰で殴られたり、正座させられたりするのは、納得がいかないと大学を中退した話を聞いたことがあります。日本には、こんなことは常識で、常に今でも起こりえるスポーツの世界があることは、常識なようです。ここ、ヨーロッパもスポーツ界は知りませんが、一般的に見れば、誰もがぬるま湯的な環境、すなわちダラダラが好きなようです。唯一例外としてサッカーの世界の老舗であるレアルマドリッドのフローレンスペレス会長は、このぬるま湯が、大嫌いで非常の男として、冷徹に結果優先の男といわれています。

この線引きが出きるかできないかで、すべてが決まるようです。長年のぬるま湯生活は、歳をとればとるほど、そちらに傾くようです。そんなことを考えながらローマの講習を消化しました。

飛行場内では、まだマスクをしている旅行者が目立ちますが、街中は、ほとんどの人がマスクなしです。旅行での検閲もすべてがフリーパスのイタリアローマでした。確かにコビの初期は、死亡者が出たので、緊張感の連続でした、今でも日本、中国昨年より感染者が増加しています。ヨーロッパは、もう毎日の感染者を報告する報道機関も稀になりました。でも待ってください。状況が好転したわけでもなく規制緩和が、世界的な傾向のようです。しかしいくら予防接種が、浸透したとはいえ今の状態、心配大きの最中での緩和、緩和、これを当たり前と思う人がまともか、ちょっとおかしいよと思うのが当たり前か、スマホ情報に慣れた世界人は、どう思うのかガちょっと興味がありますね。この世界的コントロールをなんか変だなと思うのは、私だけではないはずです。

2022年5月18日
by 小野田
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onoda という映画

昨日は、マドリッドの日ということで、ごくごく限られた地域の祝日でした。スペインは、マドリッド州、トレド州といった自治体単位で構成されているためにそれぞれの州の祝日があるわけです。埼玉県の祝日、東京都の祝日と考えれば言い訳で、随分祝日が多いんだろうと想像しがちですが、なんと祝日の日数の多さは、日本が結構、世界の上位を占めているとのことでした。

これなんかも(祝日が世界一多いという真実)進駐軍が、のさばっていた時に日本人は、まじめで、仕事を屁とも思わぬ根性がありすぎるとのことで、その辺の固定観念をへし折ってやろうとアメリカの教育省あたりが、メンタルな真面目さを取り去り、仕事のし過ぎは、悪いことと洗脳させるためにどんどん祝日を設けた次第と解釈すれば納得するのでした。

終戦後の日本人の精神的解体をうまく試みたのが、アメリカのようです。ウクライナでは、ソ連軍が、ウクライナ人に恐怖という実体験を与える目的で、バンバン一般人を撃ち殺したり、レイプしたりしてるんだと、日本の軍事専門家が、言ってたけど、何のことはない軍隊の規律が守らていないだけで、終戦後の綿密なアメリカの作戦とは、異次元のようです。

何しろアメリカは、終戦後のどさくさに紛れて、日本人の生真面目さを利用して、日本の、日本人の誇りと自信を木っ端みじんに破壊するために躍起になったのでした。その陰に隠れた努力が、功を奏して、写真を撮るときには、ピースのポーズ、メードインアメリカは世界一、外人は、皆アメリカ人、英語ができない日本人は、ダメ人間、この辺を中心に日本列島に劣等感を植え込まれて、アメリカの日本は、属国に成り下がった(少なくても日本政府)のでした。

この文章を読めば、海外雄飛のおじさんが、なぜヨーロッパのピレネーを越えたスペイン、マドリッドに衣を構えているかは、少々ご理解できるかと思われます。

スペイン人は、結構アメリカ人が嫌いな輩も沢山いて、そうでもないかとふと思う、、、、、。違うのでした。我関せず、自分がハッピーならなんだっていいの根性のほうが、多いのかも、、、その辺の結論はまだ出ていません。

よく考えてみてください。このウクライナのソ連の侵攻にしても、やくざ映画の題名じゃないけど、代理戦争そのものじゃないですか。政治的な難しい辛みがあるのでしょうが、ぶっちゃけた話、、共産国と民主国のきれいごとの戦いを自国の領土で行わずに、あくまで他国でやるという、西側諸国やもちろんアメリカには、非常に効率的な方法で、正義はどちらだというような簡単な理論に置き換えて前に進んでいるのでした。

所で、軍事産業で一番儲かっている国はどこですか。生産された軍事機材(戦闘における武器)の実践においての使用で、軍事商品の開発実験の場にまさしく利用されているのが、ウクライナじゃないですか。この頃のyoutubeを見てると、橋下さんが、ネットでたたかれているけど、実際、殺し合いをしているのは、若い兵隊同士で、彼らは、誰だって死にたくないのです。ニュースでウクライナ兵の勇気と愛国心をほめたたえるニュースが至る所で流されていますが、この報道も極端に一方的で、いつだって、犠牲になるのは、前途のある若者という真実があるのです。アメリカの大統領のバイデンさん今何歳ですか、墓場に片足を突っ込んだ輩が、何を言っても迫力と真実が今一では、ありませんか。

幕末における江戸の無血終結、日本の一番長い日を迎えるにあたり、全面降伏を選択した昔の日本人の優れもの。今の日本の政治家の顔を見てるとこんな野郎たちの一言で、死んでたまる思いませんか。

ウクライナの全土のほとんどが破壊されて、停戦後の復興におけるインフラ整備の利権や汚職、この絵図を描いて、金儲けを企んでいる正義ぶった国々。純に考えれば、、頑張れウクライナ何でしょうが、一市民の平和的な暮らしを一番に考えれば、引けない一線なんか忘れて、若者の将来が幸福にあふれてそして平凡に終わる一生を考えた方がいいんじゃないかと芯に思うのは果たして私だけなんでしょうか。左寄りの平和主義も現実味がないけど、右過ぎた桜井さんも危ない気がします。

こんな時に、onodaという小野田寛郎さんのルバングでの終戦後の30年に及ぶ、ジャングルでの生き様の話の映画が、マイナーな映画館でやっているということで観に行ったんですが、ウクライナの戦争に妙にダブル所があって、妙に考えさせられました。有名な俳優は、イッセイオガタぐらいでしたが、3時間の放映が、あっと終わるぐらいの出来でした。久しぶりに考えさせらた映画でした。

2022年5月3日
by 小野田
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リタイヤの決断

このブログも大分無沙汰してしています。書き出すと2000字ぐらいの文字を目標に原稿用紙5枚を1時間ぐらいで書き終わらすのですが、この春も例年同様にまったくスローな無様な日々を送っているのでした。1年のバイオリズムで、私の場合は、まったく春が気の充実がなく、情緒不安定の時期でもあります。

東洋医学で言うと肝虚の状態で、体がすっきりしない、反対にこの時期は、無理をしないでなんとなく通りすぎる期間ということです。この時期、無理をするとこのタイプは、ストレスをためすぎて、ぽっくり逝ったり、事故を起こしたりと、そんな時期らしいので、それとなく気を付けて日々を過ごしているのでした。体が絶好調の時は、無理をしても回復力が旺盛でガンガン行けます。しかし身体の調子が落ちているときは、それなりの身体に配慮がないと病魔に襲われます。其の見極めが、できる体にしておくことが、指圧の役割なのです。蛇足になりました。

この年になるとはたして、第4コーナーの日々をどこで過ごそうかと思い悩むのでした。スペインにての生活が,38年になるわけで、さもスペイン語も生活にも慣れて、日々をお過ごしと思われますなんて、たまに友人が、定年退職した暇を持て余してメールなどをもらうときがあります。しかしスペイン語は、治療における施術の流れに沿っての会話、日常生活の最低限の会話、そんなもんで、5年に一度の滞在許可証と労働許可証の更新、飛行機に乗る際のコビパスポート提出などの日常生活から離れた、年に数度の特別な事情による特別のシツエ―ションを除けば、まったく同じ会話の繰り返しですので、今の生活が別段特別という訳でもなく日本にいてもスパインにいても、何らストレスの量は変わらないはずなのでした。

また子供が誕生したとか、新しい家をローンで買ったとか、治療所を大きくしたとか、そんなビッグなイベントは、とうの昔に通りすぎましたので、この年になって、日本からの年金のお金をもらうようになっても、仕事が自由業ですので、リタイヤの申請するまで、普段通りの仕事量をこなして、ぶつぶつ言いながらも、仕事をこなしているわけです。こんな時は、ふと、あといくつぐらい生きられるのだろうとか、嫁さんがもし先に逝っちゃったらどう生活設計を立てようとか、色々と思う訳です。そんな時、日本で終わらせる生活設計、スペインで終わらせる生活設計、どちらが楽しいかを見比べるわけなのでした。別に100年前の生活に困ってのブラジル移民と訳が違うので、その点は、この地で骨をうずめる価値の有無などはどうでもいいのでした。医療のケアーは、断然スペインなのでした。食い物の楽しみ、ショッピングの楽しみは、日本。確かに良いとこ、悪いとこ、確かにあるのでした。まだまだ現役でやれる自信はあるのですが。いい時期に引っ込んで、旅行や食道楽のできるときに楽しまないと、いつ何時、不幸が襲ってくるかは、誠に持って未知の世界です。暇がある時は金がなし、金がある時は、体が不自由じゃなんで今まで生きてきたかわかりません。この辺の見極めが、難しい所です。

突き詰めると、これで、リタイヤしたらさぞかし時間が余って、何をしていいのかわからずに途方に暮れるのではないかと危惧しているのが今の私ですが、コビが終わりに近づいたら、今度は、ウクライナ問題、誠に持って未来予測の難しい時代になりました。こればっかしは、スマフォのナヴィゲーターでは予測できないようです。さて今年も静観の時期なのかそれともGO GO の時期なのか、サイコロふって決めようか。