郷ひろみを肴にふと考えたこと

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郷ひろみが来年還暦を迎えるんだそうです。60から花を咲かせるんだそうです。そのために体を鍛えて、ボイストレーニングをしてETC,プロの意気込みを見せていました。NHKの団塊の年代をターゲットにした番組です。定年を迎えた後にどう人生の第4コーナーを生き抜くかというテーマを毎回、色々な角度から取材して視聴者の考えを導き出すというものですが、この番組を観て一人うなずくおじさんは、やはり爺の分類にわけられる一人だと、改めて実感させられる番組なのです。
 司会者が郷ひろみの生真面目さに敬意を表していました。まーどこの世界でも、一見派手な世界ほど、そしてしぶとく生き抜いているプロほど、実はまじめなのです。まじめでなければ続きません。

うちのクリニックに定期的に指圧を受けにくるベテランの舞台俳優が何人かいますが、実に飽きもせずにと言いたいほど指圧を受け続けています。みんな20年ほど仕事の合間をぬって来て頂いております。体が資本の俳優です。体の手入れは常識なんでしょうが、テレビなどのワイドショーにインタビューに応じる姿は、飲む,打つ、買うの超プレイボーイを演じていますが、役者の裏の顔は、まじめそしてシャイの人が多いのかなーと少ない体験ですが、そんなことを感じ取っています。

 まじめで、一つのことを継続できる人、こんな地味の権化が実はプロの裏側なのかもしれませんね。その俳優の一人に80歳を超えても自分のプロモーションをもって舞台に出演して頑張っているアルツーロ・フェルナンデスという超ベテランがいます。そのベテランは、若いころから映画に出演して2枚目でありながら喜劇を演じる役者なんですが、当クリニックにに来てもほとんどしゃべりません。うちのスタッフなど彼としゃべったことがありません。私もほとんど彼とはしゃべりませんが、彼もまた20年以上お付き合いのある患者さんです。舞台がマドリッドで上演されると必ず切符を私に届けてくれます。そんなこともおくびにも出さずにただただ指圧を受けに来ます。私もありがとうの一言でそれ以上のよいしょは一切なしであい変わらずです。それが実は長く続く秘訣かもしれません。

実際、患者さんで長く続いている人ほど無愛想ですね。こちらも無愛想とまでは」行きませんが、ハイではごきげんようと言った感じで、後は受付に任せますので、プロの世界で勝負してそれを認めていただければ、実はそれ以上の会話は必要ないのかもしれません。
 しかし油断してはいけません。疲れた体で、施術をして集中力が不足して自分でも不甲斐ないと思っていると、そのことを的確に指摘した患者さんがいました。常連だけに愛のむちと言った感じで、冷や汗ものが、しょっちゅう、あった時期もありました。また毎週来ていただいた患者さんで、まー、一回位自分がやらなくても毎回来てるんだからいいだろうとの慢心でスタッフに施術を譲ったら、次の週から来なくなってしまった患者さんも勢分いました。これは慢心を読み取られてし失敗した例です。

相手の心理をこんなことの積み重ねで、ずいぶん勉強させていただきました。最終的に、患者さんも施術者も無の心で接すれば最高なんでしょうがまだまだ修行が足りません。こんなことの繰り返しが指圧道の最大の魅力かもしれません。

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