出たがり屋の復活だぞーの巻

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30年スペインにいて私はレアルマドリッドの本拠地サンチアゴベルナべウーのグランドでサッカーを見たことがないというのが、結構、話初めの話題作りに利用していました。治療所から歩いて10分の所にあるので、膝を壊していない元気元気の頃は、このスタジアム(サッカー場)の周りを仕事が終わった後ジョッキングをして汗を流した時期もあったのですが、何が縁遠いのか今まで一回も足を踏み入れたことがありませんでした。

 患者さんに、音楽関係や劇場関係のアーチストが多かった時期があり、よく招待されてコンサートや劇場に足を運んだ時期もありましたが、今は極力避けて、治療が終わった後はトンズラして仕事とプライベートを分けるようになりました。仕事顔の延長時間が長いと余計ストレスが溜まるので、逃げの一手で自分の時間を(ボーっとしている時間)大事にするようになりました。積極的に出て行かないと営業にならないのですが、毎日が患者さん一人に対して約一時間のマンツーマンですので精神的ストレスが溜まり鬱になるとやばいという危機感が本能的にあり、夜の8時以降は何しろスタッフもミステリーな自分の行動を重視しているわけがここにあります。

 たまに郊外のマーケットに嫁さんと買い出しに出かけ、ばったり患者さんに出くわして私の違う顔を見て、へーそうなんだー、茂も嫁さんを手伝うんだーと、納得されたことが何回もあります。また20年ぐらいラテンの踊りを習っているので、よく一人で汗かきとストレス発散のために真夜中ゴソゴソと家を這い出てDISKOに行くと生徒と鉢合わせして生徒がびっくりという場面も依然ありました。今は体力の衰えに勝てずに規則正しい生活実践を試みていますが。

先週岡野さんという(長年スペインにいてレアルマドリッドの試合の写真を撮り日本に送っていて、また奥様がレアルマドリッドの試合の結果や選手の談話を取り日本に送っている)記者さんからレアルの試合観ませんかと電話がありました。普段なら息子が、僕行くといって一件落着なのですが、たまたま都合が悪く、なぜかジャー俺が行くかーと思ったのでした。

 一年間のBOXシートを持っているということで誰も行かないのでもったいないと言うことで電話があったのでした。こんな時、一人じゃということで嫁さんと行くことになりました。スタジアムに入ると8万人収容と言うことでデカいことデカいこと階段をどんどん登り最上階です。そこからグランドを見ると選手のゼッケンが見えるか怪しい位、遠いのですが選手の動きが完璧に見えるのです。ガラス枠で囲まれていますが、記者席、実況席も近くにあり、まーサッカーの通が好む席なのかもしれません。

 試合は3対0でレアルの勝ちだったのですが、嫁さんがあまりの高さに足がすくむ、そして席のシートが冷たいという理由で試合も始まっていないのに降りようとい言い始めたのでした。確かに私でさえもこの高さは建築法違反だぞーと、がなりたくなるような無防備な場所なのでした。失神でもされちゃ困るので、たった3分で退場です。こんな時、俺だけ残るからお前は帰れなどと言えないでしょ。同調してそうだねー今日は寒いし帰ろうとトコトコ階段を下りて怪訝そうなガードマンの視線を感じながら退場したのでした。

 そーかー、食わず嫌いだっのかー。あの雰囲気さすがレアルマドリッド今度また一人で来るかー。師走の2014年また新しい体験をしたことにおじさんは歓喜したのでした。岡野さん、面白かったです。ありがとうございますとおじさんは本心で言えました。青年が荒野をめざすためには好奇心のキョロキョロ目をもって新しいことにチャレンジしろと言うことなんですね。2015年は出まくってやろうかと元気が出た経験なのでした。

2 Comments

  1. どんなものも、ライヴはいいものです
    あまり興味がなかったものでも、少しは好きになります

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