スペインは観光で食べてる国なので、警察がパトカーを市内に走らせて安全のために国は最大限の配慮をしていますというポーズを始終とっています。それでも月一回の日本人会の会合に出席して領事からの邦人被害報告を直接聞くと、やはり月に何軒か首絞め強盗は相変わらずで、バックを取られてパスポート、カードそして現金を取られるケースが後を絶ちません。日本人が現金を持って観光をしているという事実は、その手のグループは、当の昔に把握している様です。東欧の元プロの兵隊さんの物取りグループは、日本人の観光客はもう頬っぺたがとろけちゃう最上等のかもなのでした。
仮に運悪く窃盗グループのメンバーが捕まっても留置所が満杯で、すぐに出所が大半です。マーやりたい放題の国なのです。地元のスペイン人でさえも毎日被害にあっているのですから、小っちゃい子供みたいな日本人はかもかもなのです。犯人が捕まってもすぐに留置所から出てくるのを市民は知っていますので、妙に検挙に協力しても、出所後逆恨みで何をされるかわからないという危険遭遇の確率を考えれば、やはり知らんぷりが一番のようです。
お金をとられても、カードを取られても、すぐにカードなどは取り消しのコールをすれば問題はありません。しかし身分証明者をなくすと再発行に時間がかかりますので、そちらの方が問題というのが、地元民の大半の意見のようです。
身分証明書の再発行時に、少なくても警察の被害証明書が必要ですので、警察には届けなければ前に進みません。しかし盗まれたものが返ってくるなどと思っている市民は0パーセントです。期待感ゼロが現実です。
警察は、その程度の仕事しかしないと言うことは、ヨーロッパでは常識です。少なくてもスペイン、ポルトガルは間違いなくその程度と解釈して生活及び観光する方がストレス薄です。
日本人が警察を呼びますよと脅し文句に良く使いますよね。こちらでそんな言葉を使ったらこれは間違いなくコメデーですね。
それじゃどうしたらよいのですかと聞かれたら私は間一髪、自分で自衛策を練るとお答えします。具体的に言うと、危ない場所は避けて近寄らないようにして犯罪に遭遇する確率を低くするしかないのです。それでも運が悪くそんな目にあったら無抵抗で全部くれてやって身の安全を最大限に考えて行動をとることなのです。それでも事故にあえばそれはそれで開き直って対処するということが海外に住んでいる私たちの覚悟と言えます。
この極楽スペインにもスペイン人でさえも行かないところがあります。タクシーの運ちゃんにそこに行ってくれと言ったらヤダヨーという場所があります。警察も入れないところがあります。グアテマラに指圧の大会で行ったとき、地元の人と町を散策して、ここから先は危ないからというガイドさんが教えてくれたb場所が何か所かありました。危ないと言う意味は、生命の危険性が高いということなのです。
今日、緊急連絡網の模擬が日本人会の会員を対象に実施されました。在西邦人が危険状態に遭遇したときに、どこに電話をして連絡の輪を広げ、より多くの邦人が身の危険から逃れることができるかという連絡網の予備訓練です。シリアの二人の邦人の一人が殺害されたことが、誠に持って外国に住む日本人がどこにいても身の危険は存在するという現実を物語る事件があった後の真剣極まる訓練でした。
誠に騒々しい世界になりました。ではあなたが日本から出て外国で危ない目にあったら、どうしますか、そうです、誰も助けてくれません。外務省のせいでも、誰のせいでもありません。あなたのせいなのです。あなたの行動は100パーセントあなたの責任なのです。犯罪に遭遇した後、動いてそして本当の涙を流してくれるのは家族と仲間数人だけです。後の一般の人は、本当に冷ややかです。そして数日後にはすぐに過去の事件になってしまうのです。でもそれが現実の世の中なのです。覚悟の一言を改めて真剣に考えてみようとNHKのニュースを見てふと思った昨日でした。