毎日毎日夜寝る前に真向法を実践してから寝ます。4つの基本の他にいくつかの伸展法を加えて20分を限度にやっています。真向法の正会員になって10年ぐらいになります。インストラクターの講座も一時期受けていたんですが、何しろ体が硬いので維持するだけで精一杯なもんで教えるなんて恐れ多くてこの計画は断念しました。
それでも簡単な体操を4つですよ、それ以上いりませんよのモットーが非常に気に入って今でも毎年年会費をお払いして、真向法の世界の末席にいさせてもらっています。真向法の協会は、渋谷の南平台にあって帰国の度にお邪魔して施術を受けることが習慣化しています。ここ5年ほど日本に帰っていないのでご無沙汰していますが、施術の先生方みんな、明るく的確な施術をしていただけるので行くたびに畳の施術室は患者さんの熱気であふれかえっています。施術なんだけど真向法のレッスンのクラスに参加(お勤め)と言うことで、施術前に正座になって先生にお願いしますのご挨拶から始まります。伏臥にされて施術が始まればいびきをかかない程度に適当に睡眠を満悦することができ時差ボケの自分には超GOODのご褒美になるわけです。
毎月真向法の新聞がスペインに届くんですが、この協会滅茶苦茶活気があるんです。全国に支部があり、本部の大先生が地方で講習会を開くと何十人、いや何百人と会員が集まるんです。結構有名人も真向法愛好者だったりして会員何万人の協会なんです。
なんでだろうと興味を抱くには充分の団体なんです。結論としては、シンプル イズ ベストが魅力なのかなとの自分なりの結論を出しましたが、深い根っこがあると思うのでその根っこをいつか見てみたいと思っています。
手技の世界でも浪越の指圧は単純明快なんです。プロの中には物足らない何かを批判する先生もいるんですが、ファンは相変わらず多いんです。私なども勉強中、情報をたくさん持つことが、非常に重要な時期がありました。今考えるとその情報を使い切れずに(持て余していたというのが実際なのですが)無駄な時間を消費していた時期でした。年月と経験を積むことによりその情報を吟味して削り落としてどれだけシンプルにして実践で使用できる技を作っていくことが道と気づくのにずいぶん時間がかかりました。
結構時間を掛けて、お金をかけていろいろな講習会に参加して頭を下げて教えを乞いましたが、派手で、複雑な技はいけません。結局は一見どんくさい技が基本技になりました。チルチルミチルの青い鳥のように基本に戻るのでした。みんな道を歩む者は、長い年月をかけて本物をつかんだと思ったとき基礎の継続、その辺に落ち着くようです。派手なものは、実は飽きも早いが実際のようです。それと複雑はいけません。基礎の基礎に味わいを見つけた時に、気力があればよし、気力がなければ後輩に託せばそれも良しか。シンプル イズ ベストこれに付きます。