コペンハーゲンその1

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どこにも行かない夏休みが、ここ3,4年続いているので、目の玉飛び出るほど物価が高いと聞いていた、おとぎの国デンマークコペンハーゲンに行ってきました。マドリッドのバラハス空港から約3時間、腰が痛くなる予感がし始める一歩手前の距離ですので、35年もヨーローツパにいるんだから、行っていてもいい国なんだろうけど北欧は誠に縁遠い国なのでした。

コペンハーゲン空港に到着、係官がまったくまばらで、南米に慣れてる自分としては、ここが最後の難所と緊張する場所なんですが、まったくのフリーパスなのでした。やはりEUの加盟国、加盟国内の通行は,らくちん、しかし通貨だけは、自国の通貨、しかし便利な物で、このプラスチックのカードが、あればバンバン物を消費できるとあって、慣れるまでフラフラの金銭感覚なのでした。

空港から電車で3つ目のコペンハーゲン中央駅まで約650円の切符を買って乗車、普段だったらタクシーでホテルまで直行なんですが、今回は娘が主人公、自動切符売り機とにらめっこして、係員に聞いてようやく切符をゲット20分電車に乗ってコペンハーゲン中央駅に到着、駅を出ると正面がなんとチボリ遊園地(最終日に入園、まるで大正ロマン的照明で良かったよかった)ホテルは歩いて10分ロケーションは、まったくパーフェクトでした。若者は、スマートフォンがあれば、どんどん前進といった感じで、やる―の一言です。タクシーは、乗りません。これ常識のようです。

私は、外国に行くとまったくもって観光スポットに興味なし、もっぱら人間ウオッチングに走ります。どういう訳か、昔昔バルセロナで、フラフラしてた時、どこで、きっと公立の語学学校でデンマーク人にずる入りされた思い出があって、あの頃,以来デンマーク人イコールずる入りがトラウマのように頭に入り込んでいて、飛行場から乗った電車がホームに到着して降りる人が優先を無視して、どんどん電車に入ってゆくでっかいおばちゃんたちに遭遇して、やっぱりデンマーク人は躾の面で、モラルの面で、劣る人種と妙に思ってしまう自分がいるのでした。どこの国のおばさんも,席取りに妙に血走るおばさんはいるもんで、たまたまだったのですが、ガキの頃のトラウマは、なかなか取れないもんで、そんなことも知らないうちの娘が、最後の日に,店員さん達、愛想はいいんだけど、妙に事務的で、決して笑ってないんだよね、と私に言うので、マー人間のファーストインスピレーションは結構当たっているのかもと思った次第でした。旅をすると、どういう訳か貧乏国の人間ほど人の痛みがわかるのか、旅人には妙に親切が染み渡るので、この国の奥底を見ないとわかりませんが、この国には、この国の、よそ者には見せたくないない何かがあるんでしょうね。スペインは、家族の団結が強く結構ファミリーが、ガタガタ言いながらも仲がいいのですが、この国は子供の自立思想が強そうなんでどうでしょうか。店員さんに若者が多く活気があるのですが、これも最低限の職業的な活気で、決して奥底から笑っていません。それでも、みんな綺麗で、金髪で、てきぱきなんでOK なのかもしれませんが、何かあっけらかんがないんです。

金髪といえば、この国カップルが、男と男、女と女,このゲイさんとレスビアンさんが、ベンチでぼーっとしていても、手をつないで歩いていても妙にフィットしてしまう町です。スペインのチュエカというおかま街に行くと、ラテンお兄さん、ラテンお姉さんのその手の人達は妙に元気元気で、逆に目をそらしたくなるダイナミックさがありますが、この町のその手の人達は、妙にか弱く、妙に溶け込んでる気がしました。

それにしても、みんな自転車にのって日本のおばさんのお買い物ではなく、通勤手段として朝なんかバンバンチャリンコが走っています。ちゃんと自転車道があってそれなりに最低限の規則を守ってやってるんだろうから大したものです。時たま、お乞食さんがいましたが、スペインほどではなく,ルーマニアのジプシーもみなかったし、黒人の街頭偽物ブランド売りもいなかったし、それなりに治安は、いいのかなーと感じました。ただ、頭にベールを付けたイスラム系の人達が、街並みで大分目にしたので、その世代の次の2世、3世の若者あたりが、この国に溶け込めなく、移民2世、3世とデンマーク人、及び国がどう付き合って行くのかが問題になっているはずと感じました。白人とトルコや中東あたりの移民2世、3世、この辺は、旅人には、論外のことなんでしょうが。

 

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