ぬるい食養論その1

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デンマークに行ったら、遊園地の一角に、日本レストランがあってその名前が、生意気、骨折り、粋がる、頑張る、でもない今、度忘れしちゃったんだけど、中国人の名古屋とか大阪といった地名を付けるセンスではなく、もっと、こう、日本人は絶対考えない発想でネーミングを付ける外国人、まったくあっぱれの一言に尽きるのでした。今思い出したレストランの名前は,我儘(わがまま)でした。

先月で、マドリッドで23年間続いていた銀座という日本レストランが閉店しました。このオーナーは、頑なに伝統日本料理をメーンに高い給料払って板前さんを日本から呼んで、労働許可証、滞在許可証すべての書類をそろえて、客に日本の味を提供し続けたのでした。今回は、オーナーの高齢、引き継ぎ等の条件がクリヤーできずに撤退になったとのことです。お疲れさまでした。

本格的な、スタイルを頑なに通して、しんどい目に合うより,軽い気持ちで、日本食オープンといった、輩が,フーションとかいう、日本食というよりアジア系の食事を提供といった、訳の分からない料理が結構流行ったりして、本当の修行したやくざさんより、半ぐれっぽい料理が受けているのも実情です。

平気で、餃子は冷凍の世界一の売り上げの味の素の餃子を出しちゃう、中国系の日本レストランなら、ともかく、日本人経営のレストランが出しちゃうんだから、お終いです。それが、味の素の餃子結構いけるので、下手に工夫した餃子を出されるよりもいいのかもしれません。ラー油がSB食品に桃屋,醤油がキッコーマン、そして餃子が味の素、完ぺきメードインジャパン。と思うでしょ。所が、ラベルが少々怪しく(説明書きが日本語としては、どうも)。結構中国産と思われるラベルが結構あるのです。この前、米酢(こめす)と書かなくては通じない品物に堂々とオメスと書かれていたのには、大笑いしました。要は偽物がまかり通っているということです。

日本のテレビの比ではありませんが、こちらのテレビもマスターシェフなんて、どっかの国の料理番組をコピィーしたであろう番組が結構受けていたりして、料理の番組やっていれば、それなりの視聴率を取れるらしく結構こちらでも盛んです。

何が創作料理だと怒鳴りたくなりますが,スペイン人がうまいと思う食べ方で食べればいいわけで、食欲は、人それぞれの味に対する、好き嫌いがあるので、それはそれでいいのかもしれません。しかし私は、そんなレストランにはいきませんが、新しい味を求めての進化、これも必要なんだと思います。

今 寿司がブームで、結構生魚を食べるように謳ってますが、これ嘘ですね。生魚は,醤油が、生臭さを消してますので、食べられるのであって、鼻の敏感な西洋人は、慣れるまで、時間がかかると思います。むしろ納豆あたりは、こちらでは、臭い乳製品がいっぱいありますので、結構抵抗がなく食べられるのかもしれません。タコは、スペインの北、ガルシア地方では、もう普通に食べますので、ヨーロッパの人は、しり込みしますが、スペイン人は、なんでもokです。かわすみも売ってますので、なんでもありのスペインかもしれません。

戦時中、コメがないので、ヴァレンシアで収穫したコメも日本人は、食べたとの報告もありますので、食材の豊富さでは、スペインは、ヨーロッパで一番のようです。ただ、今私たちの食卓に並ぶ食材の数々、疑わしいものばかりで、やはり安いものを買えば、そこには確かな理由があります。少しでも、高いものを求めて、食材の安全確保は必要とひしひし思っております。アレルギィー、がん、現代病、の増えるのはなぜか、予防医学が、なぜ普及しないのか、そのへんのテーマは、もう神代の昔から問い続けられたことですが、自国優先の国が、牛耳る今の世の中。食わないことが最良の健康法,長寿法と結論が出たところで,お後がよろしいようで。

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