アルベルト・ポリドリ先生が、お亡くなりになり10ヶ月が過ぎました。ヨーロッパに武漢ウイルスの猛威が吹き荒れる今年の冬に喉頭がんで、お亡くなりになりました。
普通であれば、この夏前にイタリアか、スペインのどちらかを開催地にして追悼セミナーを開催するつもりでしたが、ご存知のようにヨーロッパでは、アメリカに次いで武漢ウイルスが、暴れ回っております。
やっとワクチン接種が始まったとはいえ2021年の1月の冬のヨーロッパは、以前にもまして感染者数、死亡者数が、倍々に増加の一途をたどっております。幸いといっては何ですが、ウイルスの後遺症、免疫力を高めることに関心が深まる中、指圧がクローズアップされています。全身治療の指圧は、免疫力を維持及び上げるには、もってこいの治療です。治療は、もちろんのこと自己指圧でも体の調子を知ることと免疫力をアップすることが可能です。この事を、皆様に知っていただくことが、アルベルト先生の供養につながると思いあえて、この嵐のコロナの状況下でホテルのサロンを借り切って、2020年12月22日暮れの押し詰まったマドリッドでポリドリ先生指圧追悼セミナーを開催しました。
イルウニオンといういつも使用しているホテルです。ホテル側もこの時期に一日貸し切りということで大変親切な対応をしてくれました。
尚参加者と参加者の距離を保つために60人参加者限定としました。
幸いにもこの趣旨に賛同してくれる全スペインの浪越系の指圧師が集まっていただき2日間でsold-outになりました。スタッフが25人計約90人の参加者の開催となりました。
いわば、アルベルト先生の追悼セミナーではありましたが、コロナに負けない指圧を前面に出したセミナーになりました。
プログラムは、
1, 西洋医学の医師であり指圧師のドクターサンタマリア先生がコロナと鍼灸のツボの関係。
2, アルバレス先生による経絡の肺経、心経を刺激する太極拳
3, 小野田茂の免疫力を上げる自己指圧
4, 池の谷先生の太鼓操作による自律神経を整える方法
5, イスマエル先生の操体法による自律神経失調症を整えるテクニック
等が伝授されました。
参加者の真剣なまなざし、スタッフの衛生面で的確な対処が目につきました。
2週間後、スタッフ、参加者全員に連絡をして、体の体調面でのチェックをしましたが、全員何のコロナの兆候を見られなかったので、クラスターの心配なしということで、一安心した次第です。
今回は、指圧の再ブームの橋渡しとしてあえて、コロナの嵐の真っ最中に指圧セミナーを開催しました。これからもどんどん指圧の良さをアピールする催しを全世界に仕掛けたいと思っております。
追記
セミナーが、無事終わった次の日、グラナダの指圧学校の校長先生のアントニオ先生が、帰宅時にオートバイを運転中に事故を起こし死亡したとの連絡を受けました。 アントニオ先生は、私の教え子で、卒業後、グラナダに指圧学校を開講して、何人もの指圧師を育てました。アンダルシア地方の指圧界の長がお亡くなりになり悲しみに包まれているのが現状ですが、これも通過しなくてはならない試練として受け止めています。
2021年は、良い年であることを願って筆を収めたいと思います。
ヨーロッパ指圧浪越代表 小野田茂
2021年1月8日 at 12:00 PM
合掌
免疫力を高めるということは、普段の生活の中で感じる、体の奥からの警告を受信できるかどうかにかかっています。食欲があり、よく眠れて、朝の目覚めがすがすがしいかこの点を、再度、体に聞いてください。
人間は、勝手に生まれて、勝手に死ぬ、これも一理ありますが、生かされている自分を大事にすべきです。
お陰様の気持ちを先頭に出して今日を生きれば、明日につながります。人それぞれの寿命を再確認して、それまでは、死なないのだから十分生き抜けば、いいのかもしれません。コロナによって人間が、こんなにも弱いものかと実感した今、謙虚さをもって自然の摂理に従い、欲を最小限に考え、生きることが、良いのかなーとコロナのお陰で実感した次第です。
結手