つい先日、もうそろそろ仕事の時間を短縮して年金をとりあえず半分ほどいただこうという話になりました。完全に退職では、あとの人生,暇すぎるので、労働時間を半分ほどにして、とりあえず、年金を半分いただこうと、ない頭を絞っての試行錯誤。要は、セミリタイアということです。
とりあえず、会計士に手続きを依頼しました。一週間ほど後に、スペインの保険庁から、今まで、払い続けた、合計の年月日が届きました。それによるとなんと1984年から今まで36年3か月‘17日、働き、毎月決められたお金を税務署に払いましたとの、書類が届きました。これまでなんとなく日々月々、自営業としてのライセンスのみかじめ料を毎月自動振り込みで、落とされていたとの証明書が、届いたわけです。これこそ継続は力の証です。
今現在でも、月々3万円前後のお金を税務署に払っています。そりゃー、儲かった月、赤字の月、調子の悪かった月、飲みすぎた月、夫婦げんかが多かった月,へどをはいた月、このすべての月に、情け容赦なく自動振り込みで、スペインの税務署に,みかじめ料を払い続けた歴史がここにあるのでした。自営業として生き抜いた証がここのあるのでした。
この年になり廃業、継続の選択が求められるわけですが、この商売は、結構いい歳しても、しのぎとして可能ですので、表向き半分リタイアで、半分年金をいただこう作戦が、スペインの常識ということで、手続きを推し進めることにしました。賢い選択か否かは、わかりませんが、この辺の結論で手をうったのでした、。
普通のスペイン人は、もし65歳が定年とすると64歳で、会社から首ですよ、ということにしてもらい、1年間失業手当をもらって、晴れて65歳になったら、喜び勇んで定年そして年金暮らしに突入という悪知恵を持った人も沢山いるのでした。
また、ここの保険医さんは、超適当で、胸が苦しい、これはメンタルから来たストレスによるものだと従業員が、保険医に訴えると、ホイホイOK、3か月の休養なんていうのは、もう常識で、うちなんかこの手の常習犯に何度となく、煮え湯を飲まされたのでした。うつ病などは、医者も、患者の言う通りに診断書を出しますので、マー質の悪いことといったらありません。左系の医者が多くなんでも労働者の味方と来ていますので、怠け者と本当の病気の境が、少々あいまいな国のようです。労働者の保護といえば、かっこいいのですが、どこにでもその辺を悪用して、生きるゴキブリはいるもので、水が清すぎても、生きずらいし、そこそこの汚れ具合の水で生きる動物が、実は人間だったりして、ほどほどが、住みやすいということらしいです。
また、うちの商売は、親指の商売、手を使う商売です。滑って転んで、手首の捻挫、この手の痛さは、自分じゃないとわかりません。自己申告です。この手の怠け者を指南する弁護士も多いので,これまたお笑いのスペインの仕事(KOYOU )の世界が、ここにあります。手首の捻挫で、今うちのスタッフは、2年ほど休んでいます。この辺もあやふやの国なんですが、逆を言えば、外人は住みやすい国なのかもしれません。このパンデミック中で、スペインの不動産物件を中国人が、買いまくっているとのこと、それを屁とも思わないスペインは、やはりおぬしも悪よのーの一員なのでした。
また、オーナーは、悪代官、従業員は、正直お百姓のパターンが一般的らしく、損するのは、きまってオーナーのようです。この辺は、ヨーロッパの搾取の歴史の反省が、あるらしく、何回も述べましたが、一生働かないで、生きているファミリーが、実際実在しますので、こんな歴史の教訓が、従業員保護の法律に表れているのかもしれません。
また最初は、私は、アルバイトでいいと言い,アルバイトとして、無書類で、働いてこの辺で、ジャーさよならしてもらおうとすると、妙に開き直って、正式な書類のサインのもとに働かなかったことを労働省に訴えれば、罰金を払うことになるけれども、それが嫌なら金よこせの、チンピラまがいの脅迫が始まったり、マーこの辺は、陽気な,喜良なスペイン人の豹変に驚かされることは確かにあります。
そんなこともあり、ファミリー同士の結束をもとに成り立つ会社が、この国に多いことは確かなようです。ただ、兄弟で経営する会社が、仲たがいすると,これも醜さの塊のような事件が沢山あることも確かです。こんなこともあり、オーナーは従業員を信じない、また従業員然りで、これはヨーロッパの国々で多少の差はあれ、みんな同じのような気がします。一頃、ヨーロッパの国々は、アジアに進出して、植民地化して、奴隷の如く、現地人を働かせて、汗水たらさずに、悠々と暮らした時期を歴史から紐どくと頷くはずです。この辺は、恥部の歴史でありまた準タブーの世界であることは、言うまでもありません。
少々はなしは、それましたが、この期間、大きなスランプもなく、大きな病気もなく、指圧道を邁進したことを、若干の誇りとして、あと少々、ヨーロッパの指圧の普及に尽くせることができればと思っています。
コビが、終焉したら指圧が伸びるよといいつつ、これまで精進してきましたが、この辺は、プロの嗅覚が、、ただしかったらしく、4月は、確かに患者さんの消化人数が2年前に戻ったようです。
結構、日本以外の国は、仕事がらみとはいえ、回ったので、ぜひぜひ日本に帰国したら、行ってない場所がいっぱいありますので、ゆっくり見て回ることができたらなーとつくづく思っております。
2021年5月3日 at 4:07 AM
そうですか、スペインと日本の両方から年金をもらえるなら万々歳ですね。
ヨーロッパでの指圧の普及に貢献され、お子さんも2人立派に成人されたのですから小野田さんの人生は、本当に素晴らしいと思います。
今回のコロナ禍で感染の封じ込めに成功した国と失敗した国、同じ島国で今又変異株の蔓延で医療崩壊を迎えているこの国日本、何んとういことだ !!
それでも未だオリパラと叫んでいる菅に橋本、小池にバッハとスポンサー達よ !!