リタイヤの決断

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このブログも大分無沙汰してしています。書き出すと2000字ぐらいの文字を目標に原稿用紙5枚を1時間ぐらいで書き終わらすのですが、この春も例年同様にまったくスローな無様な日々を送っているのでした。1年のバイオリズムで、私の場合は、まったく春が気の充実がなく、情緒不安定の時期でもあります。

東洋医学で言うと肝虚の状態で、体がすっきりしない、反対にこの時期は、無理をしないでなんとなく通りすぎる期間ということです。この時期、無理をするとこのタイプは、ストレスをためすぎて、ぽっくり逝ったり、事故を起こしたりと、そんな時期らしいので、それとなく気を付けて日々を過ごしているのでした。体が絶好調の時は、無理をしても回復力が旺盛でガンガン行けます。しかし身体の調子が落ちているときは、それなりの身体に配慮がないと病魔に襲われます。其の見極めが、できる体にしておくことが、指圧の役割なのです。蛇足になりました。

この年になるとはたして、第4コーナーの日々をどこで過ごそうかと思い悩むのでした。スペインにての生活が,38年になるわけで、さもスペイン語も生活にも慣れて、日々をお過ごしと思われますなんて、たまに友人が、定年退職した暇を持て余してメールなどをもらうときがあります。しかしスペイン語は、治療における施術の流れに沿っての会話、日常生活の最低限の会話、そんなもんで、5年に一度の滞在許可証と労働許可証の更新、飛行機に乗る際のコビパスポート提出などの日常生活から離れた、年に数度の特別な事情による特別のシツエ―ションを除けば、まったく同じ会話の繰り返しですので、今の生活が別段特別という訳でもなく日本にいてもスパインにいても、何らストレスの量は変わらないはずなのでした。

また子供が誕生したとか、新しい家をローンで買ったとか、治療所を大きくしたとか、そんなビッグなイベントは、とうの昔に通りすぎましたので、この年になって、日本からの年金のお金をもらうようになっても、仕事が自由業ですので、リタイヤの申請するまで、普段通りの仕事量をこなして、ぶつぶつ言いながらも、仕事をこなしているわけです。こんな時は、ふと、あといくつぐらい生きられるのだろうとか、嫁さんがもし先に逝っちゃったらどう生活設計を立てようとか、色々と思う訳です。そんな時、日本で終わらせる生活設計、スペインで終わらせる生活設計、どちらが楽しいかを見比べるわけなのでした。別に100年前の生活に困ってのブラジル移民と訳が違うので、その点は、この地で骨をうずめる価値の有無などはどうでもいいのでした。医療のケアーは、断然スペインなのでした。食い物の楽しみ、ショッピングの楽しみは、日本。確かに良いとこ、悪いとこ、確かにあるのでした。まだまだ現役でやれる自信はあるのですが。いい時期に引っ込んで、旅行や食道楽のできるときに楽しまないと、いつ何時、不幸が襲ってくるかは、誠に持って未知の世界です。暇がある時は金がなし、金がある時は、体が不自由じゃなんで今まで生きてきたかわかりません。この辺の見極めが、難しい所です。

突き詰めると、これで、リタイヤしたらさぞかし時間が余って、何をしていいのかわからずに途方に暮れるのではないかと危惧しているのが今の私ですが、コビが終わりに近づいたら、今度は、ウクライナ問題、誠に持って未来予測の難しい時代になりました。こればっかしは、スマフォのナヴィゲーターでは予測できないようです。さて今年も静観の時期なのかそれともGO GO の時期なのか、サイコロふって決めようか。

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