オランダセミナー講習レポート(その2)

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こちらの育む道場で、週一回指圧を指導している先生がいます。お名前は、宮下よしのり先生です。日本指圧専門学校の23期卒業だそうです。

先生は、在オランダ43年になります。アムステルダムからちょっと離れた郊外に住居と指圧治療院を構えて、悠々自適に生活しているようです。指圧を地味ながら継続は力を信条に自然体で普及し続けたオランダ指圧の開拓者の一人です。奥様がオランダ人と言う関係もあり、日本人社会よりは、現地の人との交友が主で、日本人は、ほとんど知らないと言っていました。

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永住に近い日本人は、このタイプが多く、一人でもどこにいても生きていける人で、日本人の特徴であるすぐに群れる輩は、やはり居酒屋で一杯が、良い人は無理みたいです。昔の移住者は、海外雄飛を夢見ての若者が多かったのですが、今では、2,3年で、ある日突然、帰りますの若者がほとんどです。

うちの治療所の先生は、海外青年協力隊に入隊して、アフリカで何年も柔道を教えていた先生なので、根性が違います。もちろん安心して治療所を任せられます。今の若い日本のお兄さんは、スマホいじりが、お得意で、ダメですね。結構、働きたい派のあこがれ族から連絡が来るのですが、スタッフは、うちの学校で育った生徒で、これはというのを見つけて、育てています。

この宮下先生は、うつ病患者を得意中の得意としています。オランダを含め北の寒い国は、結構うつ病患者がいます。指圧は、こんな患者を得意としていますが、この先生は、何しろ優しいの一言です。指圧の技で、体をグニャグニャにして鬱患者に利くポイントを的確に持続圧、特に按腹を中心に治療をします。精神的疾患が多い北ヨーロッパに、こんな先生が、いてよかったよかったです。8年ぶりの再会でした。

もう一人は、宮本やす先生です。この先生もニューヨークを皮切りにハワイでしばらく地元の指圧治療所で働き最終的にオランダのアムステルダムに衣を構え、ホテルOOKURA の指圧治療所で長年働き、今は自分の治療所をもって働いています。労働許可証付き在留証明書を所持するのは、当然の義務ですが、オランダ語を習得する義務があるみたく、その件で、苦労したと言っていました。浪越学園28期の卒業生です。安さんは、テクニックを沢山持っていてマジシャンヤスと異名をとるほど、痛みを一瞬で取ることに秀でています。たびたび宮本先生同様に他の流派からのセミナー依頼が絶えないようです。35年在オランダの猛者です。

安さんと小野田

セミナーの最終日に宮本先生、鍼師の田村先生、そして私と家内が、ぶらぶらと繁華街に出かけてショッピングを楽しみましたが、色々話を聞くとアムスステルダムも観光客の増大に頭を痛めていて、人数規制が近年中に導入されるとのことでした。また移民問題で頭を痛めている反面、日本人は、400年前の法律が、生きていて簡単とは言いませんが、超有利に移民の許可が日本人には下りているようです。

最後は夕食という事で、オランダ料理ではなく飾り窓の裏側の道路にある中華料理で、たらふく料理を頂きました。オランダと聞くと何故かインドネシア、ベトナム、中華料理を思い出すのはなぜでしょうか。

オランダの建物と運河が、妙にマッチして、そこにニシンのサンドイッチがあれば、言うことなしの短い旅でした。

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2024年10月22日

塾 shiatsupractor 塾長 小野田茂

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